独連立政権交渉、メルケルCDU党首の首相就任で合意

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
ドイツ
特集:ドイツ連邦議会2005年選挙
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【2005年10月10日】

ドイツの次期首相候補をキリスト教民主同盟アンゲラ・メルケル党首とすることで、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とドイツ社会民主党(SPD)が合意した。欧州中央夏時間(UTC+2)10日朝(日本時間10日夕方)公表され、独ZDFをはじめ複数の報道機関が伝えた。両会派は、先月18日のドイツ連邦議会選挙の結果を受け、連立にむけて協議を行っていた。ドイツでは初の女性首相の誕生となる。CDUからの首相は1998年以来、7年ぶり。

右派のキリスト教民主同盟(CDU)・キリスト教社会同盟(CSU)と左派のドイツ社会民主党(SPD)の党首三人およびSPDのゲアハルト・シュレーダー現首相の4人は、現地時間の昨日夜に会談を行った。しかし会談の結論はその時点では公開されず、翌朝党委員会ののち、三度目の党首会談を行うとのみ発表された。10日現地時間午前9時(日本時間午後4時)から行われた、それぞれの党の委員会で、決定と経緯の説明が行われた。委員会のあと、現地時間午前11時から、メルケル・シュレーダー両氏に加え、シュトイバーCSU党首、ミュンテフェリングSPD党首の4人による党首会談が始まっている。

先月の選挙では、CDUとCSUの統一会派である同盟は、SPDに4票差で勝利したが、両会派とも首相候補で譲らず、5日に政策協議で合意を見た後は、首相人事問題が連立工作における焦点となっていた。

ウェブサイト・ブルームバーグは、ドイツ通信社(DPA)がメルケル党首の首相就任予定を伝えたことで、為替市場はドル安ユーロ高となったと伝えた。ブルームバーグは、為替専門家のコメントとして、メルケル次期首相の政策がシュレーダー現首相より市場よりになるとの観測を伝えている。

またZDFは、シュトイバーCSU党首が経済・技術相として入閣する見通しであると伝えた。米ワシントンポスト紙によれば、クレメント現経済相がこれを裏付ける発言を行った。

ウィキペディア日本語版によれば、首相候補となったアンゲラ・メルケル氏は、1954年ハンブルク生まれ。両親と共に旧東ドイツに移住後、同地で物理学を専攻した。1989年旧東独崩壊時には「民主主義の出発」の結党に参加、統一後CDUに入党した。1990年より連邦議会議員となり、コール政権で1991年から94年まで女性・青少年問題相、94年から98年まで環境相を務めた。1998年、CDUが選挙で破れコール元首相が退陣した後、同党幹事長に就任した。翌99年、コール元首相の汚職疑惑が発覚すると、党内ではいち早くヘルムート・コール元首相から距離をとるよう訴えた。さらに2000年ヤミ献金問題によりショイブレ前CDU党首が辞任すると、一般党員や地方党員の支持を得て、CDU党首に就任した。この頃までは、旧東独出身者・女性であることを理由にするお飾り的なイメージでみられており、党内の支持基盤も弱かった。しかし、地方議会を中心にCDUの党勢が拡大していったことで、政治家としての声望も着実に上昇していった。2002年の選挙後、かつてショイブレ前CDU党首時代にはCDU党首が兼任していたCDU/CSU連邦議会議員団長に就任、2005年の選挙では、CDU/CSUの首相候補となった。

CDU・CSUとSPDの連立により、与党448議席、野党166議席となり、73%近い議席を占める大連立与党が誕生することになる。

Wikipedia
ウィキペディアアンゲラ・メルケル氏に関する記事があります。

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