ドイツ議会選挙 候補者死亡で確定が遅れる見込み

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【2005年9月9日】

ドイツ
特集:ドイツ連邦議会2005年選挙
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ドイツ連邦議会選挙の結果確定が、1人の候補者の死亡により、数週間遅れる見込みが出てきた。

極右政党、ドイツ国民民主党(NPD)のケルスティン・ローレンツ候補(当時43)は、5日、選挙運動中に脳卒中を起こした後、昏睡状態になった。ローレンツ候補は7日に病院で亡くなった。

NPDでは、ローレンツ候補の立候補していたドレスデン1区へ新たな候補者を擁立する必要に迫られている。選挙管理委員会では、それにあわせて20万枚以上の投票用紙を印刷し直すことになる。また、すでに行われた不在者投票はすべて無効とされた。不在者投票した有権者も、新たな投票用紙で、再投票することが必要となる。ザクセン州選挙管理委員会のイレーネ・シュナイダー=ベトヒャー委員長は、投票日の9月18日までにこうした準備をすることは不可能だろうと語った。シュナイダー=ベトヒャー委員長は、追選挙を後日行うとしたが、日程はまだ決まっていない。

ドイツ連邦議会は比例代表併用制を取っており、ドレスデン1区が遅れて選挙を行うということは、連邦議会選挙全体の結果が、選挙当日には確定しないということを意味する。これはドイツの政局の見通しを著しく不透明なものにする。299ある選挙区のうちの1つが、選挙後の数年間ドイツの政権を誰が担うのかを決めることとなった。

現在野党であるドイツ自由民主党(FDP)とドイツキリスト教民主同盟(CDU)は、数ヶ月世論調査でトップを走っており、おそらく過半数を取ると予想されているが、現在与党である連合90/緑の党ドイツ社会民主党(SPD)は、ドイツ民主社会党(PDS)とともに、最近の世論調査で差を縮めてきている。

憲法問題に詳しい何人かの法律専門家は、9月18日に何であれ選挙結果を発表することが合法的であるかどうかについて、懸念を表明している。その指摘によれば、結果が僅差だった場合、ドレスデンの有権者は自分たちの投票が選挙結果を左右することに気づくだろう。これは投票行動を変える動機になりうる。一方、選挙結果が大差であった場合、ドレスデンの有権者は棄権することを選ぶかもしれない。

英語版ウィキニュースからの翻訳です。

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