コンテンツにスキップ

ドイツ「大連立」閣僚候補固まる、連立協議は本交渉へ

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
ドイツ
特集:ドイツ連邦議会2005年選挙
すべての記事
選挙前の動き
選挙結果
選挙後の動き
背景解説

【2005年10月18日】

ドイツ連邦議会の第1会派・同盟の会派代表でキリスト教民主同盟(CDU)党首のメルケル次期首相は、17日、自会派の閣僚名簿を公開した。同盟と連立することで基本的に合意している社会民主党(SPD)は13日に閣僚名簿を決定しており、これで新内閣の顔ぶれがすべて固まった。

同盟はキリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)の統一会派。 同盟と第2党の社会民主党(SPD)は、CDUのメルケル党首を首相として連立を組むことで基本的に合意し、協議を続けている。

首相と首相府長官を含む連立内閣の閣僚16人は、両派から8人づつを出すことで合意し、それぞれが閣僚名簿を公表した。

SPDのゲアハルト・シュレーダー現首相は当初入閣が予想されていたが、次期政権に参加しないことを表明し、閣僚から外れた。初期の連立交渉では首相人事が最大の争点だったが、SPDは首相ポストを譲ったかわり、外相・財務省などの主要閣僚ポストを手にした。朝日新聞は、これを論拠として、SPDは経済改革路線の継続を図り、CDUと対立すると予測している。東京新聞によれば、シュタインブリュック次期経済相(SPD)は、アウトバーンの民営化を検討するとし、有料化を懸念する反発を招いている。

閣僚予定者の決定を受けて、17日両党の政策協議が始まった。日本経済新聞は財政・雇用政策で両党の対立がみられると指摘し、難航を予想している。朝日新聞によれば、政策協議は両党から15人づつが参加し、11月中旬まで行われる予定。

次期政権の閣僚名簿
担当 氏名 所属政党
連邦首相 アンゲラ・メルケル CDU
労働相、副首相 フランツ・ミュンテフェリング SPD
経済相 エドムント・シュトイバー CSU
財務相 ペーア・シュタインブリュック SPD
外相 フランツ・ヴァルター・シュタインマイヤー SPD
内相 ヴォルフガング・ショイブレ CDU
国防相 フランツ・ジョゼフ・ユング CDU
健康相 ウルラ・シュミット SPD
交通相 ヴォルフガング・ティーフェンゼー SPD
環境相 ジグマー・ガブリエル SPD
教育・研究相 アンネッテ・シャヴァン CDU
農業・消費者保護相 ホルスト・ゼーホッファー CSU
家族問題相 ウルズラ・フォン・デア・ロイエン CDU
産業協力・発展相 ハイデマリー・ヴィチョレック=ツォイル SPD
法相 ブリギッテ・ツィプリース SPD
首相府長官 トマス・デメジエール CDU

出典

[編集]