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野球・第1回WBC、日本が優勝

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2006年3月22日】

3月21日(日本時間)のロイターなどによると、野球ワールドベースボールクラシック(WBC)の決勝戦がアメリカ合衆国サンディエゴで3月20日午後6時(UTC-8、日本時間21日午前11時[1])より行われ、日本が10-6でキューバを下し、第1回大会の優勝国となった。

中国新聞(共同通信電)、日本経済新聞によると、日本は初回に満塁のチャンスから多村横浜)、小笠原北海道日本ハム)の四死球による押し出しや、今江千葉ロッテ)のタイムリーヒットで4得点を挙げて先制した。その裏キューバの先頭打者バレは松坂西武)からソロホームランを打ち、1点を返した。

その後、5回に多村のタイムリーヒットなどで2点を追加し再びリードを広げた。キューバも6回の3連打、8回のセペダの2ランホームランで1点差に詰め寄る。しかし9回、日本はイチローマリナーズ)と代打・福留中日)のタイムリーヒットなどで4点を奪い、点差を広げた。9回裏のキューバの攻撃も大塚レンジャーズ)に抑えられ、試合終了。日本が大リーガーも参加した初のナショナルチームによる国際大会で、優勝をおさめた。スポーツニッポンによると、今大会の最優秀選手(MVP)は松坂投手が選ばれた。

また、日刊スポーツによれば、今大会で優勝した日本代表の王監督のシューズ、イチロー選手のヘルメットなど野球用具5点が、第1回大会記念として、ニューヨーク・クーパーズタウンにある「野球殿堂」に寄贈(公開は4月2日から)されることが決まった。

  • 談話(スポーツニッポンより)
    • 監督 「沢山の応援を受けて優勝できたことがうれしい。初めての日本代表の経験だったが、これだけ大きなプレッシャーになるとは思っていなかったが、選手たちが最高の形でプレーしてくれたことで世界に野球のすばらしさをPRしてくれたと思う」
    • イチロー選手 「すばらしい仲間たちと野球をプレーできて非常にうれしかった。このメンバーで大リーグを戦いたいくらいの優秀なチームだった。今日は野球人生で最高の日だ」

なお、日経とスポニチによると、日本のWBC優勝を報じる新聞号外が主要ターミナル駅繁華街で配布された。大阪駅では号外を受け取ろうとする市民が車道や歩道橋の上にまで列を作り、用意した号外がすぐになくなったために第2刷まで発行する事態になった。また有楽町マリオン付近では、400人以上のファンが号外を受け取ろうと並んでいたが、50代の男性1人と10-40代の女性3人が転倒して軽いケガを負い、病院などで手当てを受けた。

スコア

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
日本 日  本 4 0 0 0 2 0 0 0 4 10 10 3
キューバ キューバ 1 0 0 0 0 2 0 2 1 6 11 1

出典

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