ロンドンオリンピック 柔道女子57キロ級で松本薫選手が日本勢初の金メダル
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【2012年7月31日】
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ロンドンオリンピック4日目となる7月30日(UTC+1)、柔道女子57キロ級の競技が行われ、2010年世界柔道選手権金メダリストの松本薫(まつもと・かおり[注釈 1])選手(フォーリーフジャパン所属)が優勝し、本大会日本勢初の金メダルを獲得した[1][2]。
前日29日の競技終了時点で日本勢は金メダル獲得がなく[3]、柔道女子においてはメダル獲得がゼロであった[2][3]。これに危機感を抱いた柔道女子の園田隆二監督自ら陣頭指揮をとる中[3]、本大会がオリンピック初出場となる松本選手は野性味を感じさせる圧倒的な攻めを展開[2][3]、順調に決勝戦へ進出した[1]。
決勝ではルーマニアのコリーナ・カプリオリウ選手と対戦[1][4]。延長17秒に投げ技を掛けた松本選手をすくい投げで返そうとしたカプリオリウ選手が松本選手の軸足を内側から刈るような体勢になり、これが禁止とされている危険な技とみなされ、カプリオリウ選手は反則負けとなり、松本選手の優勝が決定した[4]。
日本勢初の金メダリストとなった松本選手は、「勝った瞬間に『自分ひとりの金メダルじゃない』と思った。嬉しいです、一番というのは」[1]「君が代の聞こえ方が違った。オリンピックのためにやってきたので、気持ちがぜんぜん違う」[2][3]と話した。また園田監督は、「やっと初日が出た[2][4]。松本は『勝ちたい』という気持ちを抑えて、(試合を)組み手から作ってくれた。(前日までに敗れた福見友子、中村美里両選手の[注釈 2])二枚看板ではなく、『三枚看板』でした」と述べた[2][3]。