ロンドンオリンピックレスリング女子63キロ級 伊調馨選手が日本女子初の3連覇達成

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2012年8月9日】

伊調馨選手(2008年北京オリンピック出場時、CC BY-SA 3.0

ロンドンオリンピック13日目の8月8日(UTC+1[1]レスリング競技の女子2階級が行われ[2]、63キロ級の伊調馨選手(ALSOK[注釈 1]が日本の女子選手としては初のオリンピック3連覇を達成した[1][2][3]。伊調選手は2004年アテネオリンピック2008年北京オリンピックに続いての金メダル獲得[2]。同一階級でのオリンピック3連覇は男子グレコローマンスタイル130キロ級(現存せず)のカレリン選手(ロシア)以来[2]、日本人選手としては柔道60キロ級の野村忠宏選手以来2人目となる[3]

伊調選手は63キロ級決勝で2011年度世界選手権3位の[4]景瑞雪選手(中国)と対戦[2][4]。積極的に攻めて相手をタックルで倒して第1ピリオドを先取すると、第2ピリオドもホールドの体勢をとるなど攻め続け[4]、相手に1ポイントも与えることなく[2][4][5]2-0で勝利を収めた[2][3][4]

伊調選手は本大会での4勝により、怪我で「不戦敗」に終わった2007年のアジア選手権を除いて2003年3月から続いている連勝記録を「153」に延ばした[4]

試合後、伊調選手は「できなかった部分があった[3]」「自分自身のレスリングを貫きたかったのだが、相手によって戦略が変わってしまっていたのが悔しい[5]」と述べる一方、3連覇を果たしたことについては「それを目指していたわけではないが、終わってみると偉業が達成できたのは嬉しい」と話した[3][5]。また日本選手団団長の上村春樹氏は「危なげなく安定していた。日本女子初の3連覇とは凄い」と述べた[2]

女子48キロ級の小原日登美選手も金メダル獲得[編集]

伊調選手の出場した63キロ級の前に行われた48キロ級競技では[5]、オリンピック初出場となる小原日登美選手(自衛隊)が決勝でマリア・スタドニク選手(アゼルバイジャン)に2-1で勝ち[2][6]、伊調選手の姉の伊調千春選手がアテネ・北京で2回連続銀メダルであった[1]48キロ級で日本勢初の金メダルを獲得した[1][2]

注釈[編集]

  1. 所属は産経新聞・日刊スポーツより

情報源[編集]

本ニュースは共同通信産経新聞および日刊スポーツの以下の報道を情報源としている。

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 47NEWS伊調馨、日本女子初の五輪3連覇 ロンドン五輪第13日』 — 共同通信社, 2012年8月9日
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 MSN産経ニュース 『伊調馨が3連覇、小原も悲願の金』 — 産業経済新聞社, 2012年8月9日
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 nikkansports.com 『伊調、日本女子初の3連覇/レスリング』 — 日刊スポーツ新聞社, 2012年8月9日
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 MSN産経ニュース 『伊調馨も金 女子初の3連覇 63キロ級』 — 産業経済新聞社, 2012年8月9日
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 47NEWS 『伊調3連覇、小原も金 女子レスリングは「ジャパンデー」』 — 共同通信社, 2012年8月9日
  6. MSN産経ニュース 『小原が悲願の金 女子48キロ級』 — 産業経済新聞社, 2012年8月9日