ロシア陸上女子走り幅跳びのダリア・クリシナ選手が出場禁止へ - ロシアのドーピング不正問題
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【2016年8月14日】
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国際陸上競技連盟(IAAF)は、陸上女子走り幅跳びに出場する予定だったダリア・クリシナ選手(ロシア)の参加資格を取り消すと発表した。組織的な不正を理由に、ロシアの陸上選手は今回のリオデジャネイロオリンピックに原則として参加を認められていないが、クリシナ選手はロシア国外に拠点があったため特例として参加を認められていた[1]。IAAFの関係者は処分について、「ドーピングに関する新たな情報に基づき、資格に疑義が生じた」としたものの、詳細については明らかにしていない[2]。またスポーツ仲裁裁判所(CAS)の関係者は処分の理由について世界アンチ・ドーピング機関(WADA)が公表した報告書の中にクリシナ選手の名前があったことを匂わせている[3]。処分を受けて、クリシナ選手は「米国に3年住み、抜き打ち検査も受けている。自分はクリーンな選手で何度も疑いの余地がないことを証明している」とFacebookで訴えたほか[2]、処分の不服をCASに申し立てており、CASは14日中にも裁定を出す見込みとなっている[1]。またジューコフロシアオリンピック委員会会長は、IAAFの処分について「選手をばかにしている」と非難したほか[2]、ロシア陸上競技連盟(ARAF)はタス通信に対し「CAS臨時出張所からダリアが土壇場になって出場を禁じられたという知らせを受けた」とコメントしている[3]。クリシナ選手の出場取り消しが決まれば、今回のオリンピックの陸上種目でロシアの選手が参加する種目は0となる[1]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 1.2 『ロシア陸上 唯一五輪出場認められていた選手 出場取り消し』 — 日本放送協会, 2016年8月14日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 共同通信 『“美女アスリート”クリシナ選手の参加禁じる 国際陸連、容認から一転』 — スポーツニッポン, 2016年8月14日
- ↑ 3.0 3.1 『陸上唯一のロシア勢クリシナ、リオ五輪出場禁止に CASが発表』 — AFP通信, 2016年8月14日
関連ニュース
[編集]- ロシアのリオ五輪参加、競技団体ごとに判断へ - ロシアのドーピング不正を巡り(2016年7月25日)
- ドーピング検査で3人の選手が陽性反応、2人が大会追放処分となる - リオデジャネイロオリンピック(2016年8月13日)