小田急相模大野駅構内で回送電車脱線 一時小田急線全線不通に
【2014年6月19日】
6月19日午後6時09分ごろ[注釈 1]、神奈川県相模原市南区にある小田急線の相模大野駅近くにある車両庫から相模大野駅に向かっていた6両編成の電車のうち3両が脱線する事故が発生した[1][2]。この電車は、相模大野駅から片瀬江ノ島駅行の各駅停車(普通)として運転する予定だった[2][3]。なお脱線発生時は電車は回送運行されていたため[2]、男性運転士のみが搭乗しており乗客によるけが人は出ていない[1][2]。
車両庫から相模大野駅の乗車ホームに移動する際のポイント付近で3・4・6両目が脱線したとみられる[3]。相模原南署の調べに対し、運転士は「25㎞ほどの速度で徐行していたところ、大きな衝撃を感じた」と説明している[3]。また小田急電鉄側から国土交通省が受けた報告では、運転士が信号に従って走っていたところ、前後に揺れを感じて停電し、電車を停止させたところ、脱線していたことが分かった[4]。
この脱線事故により、2本の架線をつないでいた「ハンガー」が外れ、相模大野駅と玉川学園駅(町田市)の区間で停電が発生した。停電の発生によって、事故現場付近を走っている6本の電車が走行中に駅の間で停車してしまう事態となり、駅係員の誘導によって乗客は徒歩で最寄りの駅へ移動する事となった[2]。
この事故で小田急線は一時全線で運転見合わせとなったが、順次運転を再開[4]。19日午後9時33分現在[注釈 2]では小田原線は新百合丘駅と相武台前駅の区間の上下線、また江ノ島線は相模大野駅と大和駅の区間の上下線が不通となっている[4]。この区間は午後11時現在になっても復旧のめどが立っておらず、小田急電鉄側は「20日始発からの運転再開を目指す」として復旧を急いでいる[3]。
小田急電鉄の五十嵐秀運転車両部長が同日夜会見し「夕方のラッシュ時間帯に事故を起こし、大変ご迷惑をかけた。脱線現場付近に複数のポイントがあるが、因果関係はこれから調査する」と謝罪した[5]。
事故の発生した相模大野駅では、午後6時半ごろから通勤・通学の乗客がこの事故の影響で足止めとなり、「開通(運転再開)は11時ごろの見込みである」とのアナウンスがなされると、その多くの乗客が他社への振替え輸送券を手にするために長い行列ができたという。駅間で立ち往生していた電車に乗っていた41歳の会社員は毎日新聞の取材に対し「線路から道路に出て相模大野駅まで歩いた」と話している[2]。
注釈
情報源
- ↑ 1.0 1.1 『小田急の電車が脱線 けが人なし 帰宅ラッシュを直撃』 — 朝日新聞, 2014年6月19日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 松浦吉剛、水戸健一、高橋和夫 『小田急線:回送電車脱線 振り替え輸送に長蛇の列』 — 毎日新聞, 2014年6月19日
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 『【速報】小田急相模大野駅付近で脱線事故 復旧は20日朝の見込み』 — 神奈川新聞, 2014年6月19日
- ↑ 4.0 4.1 4.2 『小田急線で脱線 今も一部区間が不通』 — 日本放送協会, 2014年6月19日
- ↑ 『小田急線の回送列車脱線=けが人無し、帰宅に影響-全面復旧は20日朝に・神奈川』 — 時事通信社, 2014年6月20日