JR品川駅・田町駅周辺の再開発構想案発表
【2014年7月21日】
東京都は、羽田空港の国際化などを受けた品川~田町両駅周辺の「街づくりガイドライン2014」のプランを発表した。[1]
東京都は2007年に一度街づくりガイドラインを策定したが、2020年東京オリンピック開催決定や、リニア中央新幹線の始発駅が品川駅となること[1]、山手線の品川~田町駅間に新駅が開業する予定であること[2]、さらに国から国際戦略特区に指定されたことなどを踏まえ、このガイドラインの改定が必要と判断し、国内外へのアクセスなどの利便性などを踏まえ、この地域を丸の内や大手町などと並ぶ「これからの日本の成長を牽引(けんいん)する国際交流拠点」地域と位置付けることにした。[1]
品川~田町駅周辺の約630ha(ヘクタール)を再開発の対象と位置付け、8つの地区に区分けする。そのうちの品川駅の北側周辺、同西口、同駅街区、並びに芝浦水再生センターの4つの地区を優先整備地区として位置づけ、駅の機能強化や周辺道路の整備、環境面に配慮した街づくりを進めていくほか、品川駅周辺では特区に指定され、建築の容積率が規制緩和されることから、国外の企業進出の促進を目指すとしている。[1]
JR東日本は品川駅から北に1㎞弱のところに新駅を建設し、さらに新駅予定地の周辺・13haの土地に、8棟からなる超高層ビルを建てる計画。具体的には高さ160m前後のマンション3棟とオフィス・商業施設の複合型ビル5棟を建設し、総工費5000億円以上をかけて、官民一体で「新たな東京の顔」となる国際的ビジネス拠点づくりを目指すとしている。JR東日本は「2020年に新駅開業を目指す」(冨田哲郎社長)としており、それ以後に再開発も完成する予定にしている。[2]
また品川駅はリニア中央新幹線開業に伴うターミナル駅化により、駅と再開発による駅北側のオフィス・住居街、および東側のオフィス街の行き来をしやすくするために、2階部分に自由通路を設置するとともに、京浜急行の線路と駅舎を1階に移動させる。また品川と羽田空港への行き来が増えることも踏まえて、都営地下鉄・泉岳寺駅の拡張化も計画している。[2]
東京都ではこのガイドラインについて、個人や法人・団体を問わず、幅広く意見を募集(受付期間7月18日-31日。郵送は当日の消印まで受け付け。ファクス、Eメールでも受け付けるが、電話での申し込み不可)する。[3]またこのガイドライン案は東京都ホームページにも公開され、これらの募集した意見を踏まえたうえで8月をめどにガイドラインを策定するとしている。[1]東京都内では丸の内、大手町地区や、6月に誕生した虎ノ門ヒルズを初めとして、日本国外の企業や人の誘致を目指した再開発計画が進められている。[2]
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 『都が品川・田町駅周辺の再開発案 4地区を優先、意見募集の上策定』 — 産経新聞, 2014年7月18日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 『品川周辺 5000億円再開発 JR東など、超高層ビル8棟』 — 日本経済新聞, 2014年7月18日
- ↑ 『東京都、品川・田町駅周辺まちづくりガイドライン策定に関する意見募集』 — リクルート, 2014年7月18日
この記事に関連する写真ギャラリー
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品川駅高輪口(2011年撮影)CC BY-SA 3.0
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品川駅JR東日本側の改札外コンコース(2006年撮影)CC BY-SA 3.0
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品川駅JR東海側の改札・乗換口(2012年撮影)CC BY-SA 3.0
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品川駅JR・京浜急行連絡改札口をJR側から写す(2012年撮影)CC BY-SA 3.0
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JR田町駅芝浦口付近(2012年撮影)CC BY-SA 3.0
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JR田町駅三田口付近(2012年撮影)CC BY-SA 3.0
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都営地下鉄泉岳寺駅ホーム(2006年撮影)CC BY-SA 3.0