リオデジャネイロ、新地下鉄路線完成 - リオ五輪に間に合う

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【2016年7月31日】

ブラジル・リオデジャネイロで現地時間の7月30日、リオデジャネイロ地下鉄4号線（英）が完成した。今回完成した地下鉄4号線は、リオデジャネイロ西部の五輪公園と観光地としても知られるリオデジャネイロ東部のイパネマ海岸を結ぶ16kmの区間で、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック開催期間中に関係者や観光客の移動手段として利用される。開通式でミシェル・テメル大統領代行は「みんなが心配してきたが、今日この場所に来て、我々が工事を成し遂げたということが実感できた。五輪はブラジルの力を世界に示す絶好の機会となった」とコメントし、また「リオデジャネイロは州の中心だが、五輪開催中は世界の中心となる。スポーツは世界をまとめ平和を推進する力がある」とコメントし、大会成功を祈願した。開業は8月1日を予定しているが、五輪開催期間中は関係者や五輪のチケットを持つ人しか利用できないため地元住民からは「地域密着の五輪と言いつつも、チケットを持っていない人は大会が終わるまでありえない」といった声も聞かれている。

2010年に始まった工事は、6月末までに終了する予定だったが、ブラジル経済の低迷や当初の倍近くまで膨らんだ104億レアル（約3270億円）に上る工費の不足などから工事が遅れており、リオデジャネイロ州が国から工事資金を借用するなどし、オリンピック開幕に間に合わせる形となった。一方で、完成が五輪開幕直前となったことで、テスト走行をできる期間が減り安全性への懸念が残っている。