カヌースラローム男子・羽根田選手が銅メダル、日本勢初 - リオデジャネイロオリンピック5日目
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【2016年8月10日】
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解説・資料
5日(現地時間)に開幕したリオデジャネイロオリンピックは、9日(現地時間)5日目の競技が行われた。カヌースラローム (カヌー)男子カナディアンシングルに出場している羽根田卓也選手は、決勝で97.44点を獲得3位となり日本の選手としても初めてのカヌー種目でのメダル獲得を果たした[1]。羽根田選手は、試合後に「カヌーを始めた時から世界一を夢にやってきて徐々に近くなっていくことが実感できた。メダルが決まって泣けてしまった。滅多に泣くことはないが、泣いちゃいました。」とコメントしたほか、日本の選手として初めてメダルを獲得したことについては「メダルは夢で、日本人がこの競技でメダルを獲得することは、本当にすごいことだと思う。」とコメントし、支えてくれた人への感謝の言葉を述べた[2]。
羽根田選手は、愛知県出身で29歳。小学生のときにカヌーを始め[2]、中学生のときには世界大会に出場、「このまま日本で練習を続けても埋もれるだけ」と留学を決意[3]、高校卒業後からスロバキアに留学し、スロバキアの大学に通いながら練習を続けていた[2]。スロバキアでは、クラブチームに所属し修行していたが、カヌー競技に支援してくれるスポンサーが無く、父である邦彦さんの支援を受けながら、練習を続けていた[3]。2008年の北京オリンピックでオリンピック初出場14位を決め、2012年のロンドンオリンピックでは7位となっていた。また、2015年のリオデジャネイロオリンピック前のテスト大会では2位、2016年のワールドカップでは3位を獲得していた。羽根田選手は、今回のオリンピックの前に「自身を持って臨める。集大成にしたい。」と語っており、メダル獲得を目指していた[2]。
情報源
[編集]- ↑ 『カヌー羽根田、快挙に涙 強豪が次々ミス、日本勢初の銅』 — 朝日新聞, 2016年8月10日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 『カヌースラローム男子 羽根田が銅メダル』 — 日本放送協会, 2016年8月10日
- ↑ 3.0 3.1 リオデジャネイロ浅妻博之 『銅・羽根田はスロバキアで10年 父が支えた』 — 毎日新聞, 2016年8月10日