ウルグアイ・スアレス選手が噛みつき行為か? - 2014W杯サッカー
【2014年6月26日】
2014ワールドカップ(W杯)サッカー選手権・ブラジル大会で、決勝トーナメントにコマを進めたウルグアイのスアレス選手が現地6月24日の1次予選D組の試合での対戦相手・イタリアの選手に噛みついた疑いがもたれ、試合出場停止の可能性が出てきた[1]。
問題の行為は後半34分[1]に起きた。ウルグアイが先制点を挙げる直前に、スアレス選手はイタリアのキエリーニ選手とのもつれ合いの末に転倒した[2]が、この時、テレビ中継の映像ではスアレス選手がキエリーニ選手の肩に顔をうずめるように映し出していた。キエリーニ選手はシャツを引いて肩を見せて審判に「スアレスに噛みつかれた」との異議を申し立てるが、審判はこれをファウルとは認めなかった[2]。
イタリア・プランデリ監督は「キエリーニの肩に歯型があったのを見た。恥ずるべき行為だ!」とスアレス選手を糾弾[1]、その一方でこの試合は欠場したウルグアイのルガーノ主将は「噛みつき?(報道機関に対し)君は見たのか?僕に見せてくれよ。僕は何も見なかったからね。プレーの接触というだけだ」とスアレス選手を擁護するとともに、キエリーニ選手について「最悪なのはキエリーニの態度だ。彼は素晴らしい選手だが、スポーツマンじゃない。結果を受け入れず、泣きわめきながら、相手選手を非難するなんてイタリアサッカーらしくない」と批判した[3]。
スアレス選手みずからは「衝突しただけ」であるとしているが、仮にかみつきが行われていれば、最大24試合、ないしは2年間の出場停止の処分が科せられる可能性がある[2]。スアレス選手は過去にも2010年・オランダリーグ・アヤックスの時代に相手選手の腕を噛んだことで7試合、さらに2013年にもイングランドプレミアリーグのリバプールで同様の行為をしたことで10試合、それぞれ出場停止の処分を受けたことがあった[1]。