ブラジル自国開催での優勝を逃す ドイツに大敗 - 2014W杯サッカー

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2014年7月9日】

2014ワールドカップ(W杯)サッカー選手権ブラジル大会の準決勝が現地7月8日から始まり、ベロオリゾンテミネイラン競技場で行われた開催国のブラジルと、4回目(旧西ドイツ時代含む)の世界一を目指すドイツの試合はドイツが7-1で歴史的な圧勝で決勝戦(現地7月13日・リオデジャネイロ)進出を果たした。ブラジルは1950年以来の自国開催でのW杯優勝はおろか、決勝進出もならず、現地7月12日に行われる3位決定戦に回る[1]

前半立ち上がりからドイツが猛攻し、11分にコーナーキックからミュラー選手が先制点を挙げると、23分にクローゼ選手、24分と26分にはクロース選手が連続で、さらに29分にはケディラ選手もゴールを決め、立て続けに5得点を決める。後半に入っても途中から参加したシュルレ選手が24分と34分にそれぞれ得点を決めたが、ブラジルは後半終了間際の45分にオスカル選手が1点を返すにとどまり、終わってみればドイツが大勝した[2]

ホスト国のブラジルは、エースのネイマール選手の負傷、さらにチアゴシウバ主将も出場停止と、2人の主力選手を欠く状態で臨んだ[2]が、特にチアゴシウバ主将の欠場により組織的な守備が崩壊し、ドイツにその弱みを付け込まれた形で、W杯史上に残る大敗を喫してしまった[3]。ブラジルは前回の自国開催だった1950年にも、ウルグアイに逆転負けを喫して優勝を逃し、この時の試合会場から「マラカナンの悲劇」とまで呼ばれたことがあったが、今回の大敗は「少なくとも悲劇ではない。ドラマチックな起承転結は皆無、必然にも思える一方的な大敗だった」と現地で取材する日経新聞の記者は報じている[4]

準決勝のもう一試合はオランダアルゼンチン戦で、現地7月9日にサンパウロで行われる[1]

情報源[編集]

  1. 1.0 1.1 ドイツ、7-1歴史的大勝で決勝へ 悪夢のブラジルまたも地元V逃す』 — 産経新聞, 2014年7月9日
  2. 2.0 2.1 サッカーW杯、ドイツ決勝へ ブラジルに7―1』 — 朝日新聞, 2014年7月9日
  3. ブラジル 1-7 ドイツ:歴史的惨敗でブラジル国民奈落の底』 — ウォール・ストリート・ジャーナル, 2014年7月9日
  4. ベロオリゾンテ=谷口誠 『ブラジル必然の大敗 大黒柱2人欠き、制御不能に (2)』 — 日本経済新聞, 2014年7月9日