JR西日本の電車で、今度は列車無線の配線が切断される - 内部犯行か

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【2010年11月5日】

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2010年鉄道関連ニュース

朝日新聞毎日新聞によると、JR西日本は、大和路線関西線)を走行する電車運転席に設けられている列車無線の補助スピーカーの配線が切断されている事例が、6月UTC+9)以降で4件あったと発表した。

毎日新聞によると、これらの配線ケーブルは直径9ミリで、切断面の形などから刃物などで意図的に切断されたと見られ、内部の人物が関与した可能性もある。被害に遭った4両はいずれも奈良電車区所属の車両201系)で、同社は奈良県警奈良署に被害相談している(朝日報道では、奈良電車区が同署の管内であるため)。同社は「運行上の支障は無いが、車掌によるヒューズ抜き取り(#関連ニュース参照)などの事象が相次ぐ中、極めて由々しき問題」とコメントしている。また、朝日新聞が同社の話として伝えたところでは、10月29日に4件目が発覚するまで、大阪支社が本社に対し事件の報告を上げていなかった模様である。

朝日新聞によると、列車無線は、運転士や車掌が列車の運行情報などを運輸指令との間でやり取りするための装置で、補助スピーカーは、トンネル内などでも通話相手の声が聞き取りやすいよう、本体のスピーカーより大きな音が出るようにするために設けられている。 

朝日新聞が同社の話として伝えたところによると、10月29日午後に、関西線久宝寺駅大阪府八尾市)に停車中の普通電車の運転士が、補助スピーカーのスイッチが「入」となっているにもかかわらず、補助スピーカーから音が出ていないことに気付き、配線が切断されていたことが判明した。刃物のような物で切断され、運転席の横にある壁の内側に差し込まれていたという。 朝日新聞によると、この件について大阪支社から報告を受けた本社が、同支社の2009年4月以降に於ける修理記録を調査したところ、2010年6月21日9月18日10月19日にも、奈良電車区所属のそれぞれ別の車両に於いて、同様に切断されているのが発見されていた。特に6月の例は、ビニールで覆われた配線全体が鋭利な刃物で切断されているという、4件目と酷似した状態であった模様である。また、毎日新聞によれば、運転室は、乗務員や検査担当者などしか出入りすることは通常は無いため、同社は「内部の人物が切断した可能性がある」としている。

朝日新聞によると、同支社側は、報告を行わなかった理由について、「故意であるとは思っていなかったし、安全上問題も無いと思った」と釈明しているという。同社は「安全意識が低過ぎる」として、報告の徹底を周知した。

朝日新聞が同社の話として伝えたところによると、補助スピーカーの配線は定期検査の対象になっていないため、切断された時期は特定が不可能であるものの、切断面の状態から鑑みて、比較的最近被害に遭った可能性があると見ている。

毎日新聞によると、同社では2010年7月に、緊急時に周囲の電車を停止させる防護無線の予備電源装置のヒューズを抜き取ったとして、車掌(当時。現在は懲戒免職)が逮捕される事件があった。

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