JR東日本管内で相次ぐ火災で捜査本部設置
【2015年9月1日】
東京都内のJR東日本管内の敷地内において、8月中旬からケーブル火災などが相次いでいることを受け、8月31日に警視庁が捜査本部を設置した[1][2]。
警視庁捜査1課の話によると、東京都内のJR東日本管内で8月だけでも7件の不審火が確認されており、うち6件は事件の可能性があると見ている[1]。事件性を踏まえ、警視庁では今回発生した一連の不審火について器物損壊容疑で捜査するとともに、山手線と中央線の2件のケーブル火災については電車の運行に影響を及ぼした点も考慮して、警視庁は威力業務妨害の案件としても扱う意向を示している[3]。
8月16日に発生した東京都北区のJR東北線の踏切付近で発生した火災現場では、焦げたペットボトルが焼けたケーブルカバーの付近で発見されている[4]。
現地の目撃談として、23日にJR東日本品川変電所の周辺で不審な男が金網を越えてものを投げ入れた姿が目撃されており[2]、不審な男は自転車で立ち去ったという[3]。
さらにNHKの9月1日の報道では、JR山手線の目黒駅から恵比寿駅の間にある跨線橋で、何者かがフェンスに穴をあけ、長さ1.6メートルの針金をペットボトルに垂らして、滑車を燃やされた疑いも浮上している[5]。
以上で挙げた3件の火災現場では、焼けたペットボトルもしくはその一部が見つかるという一致点がある[2]。さらに、テレビ朝日で9月1日に報道された内容によれば、そのうち2か所の現場には焼けているティッシュペーパーも発見されている[6]。
このように、火災が相次いで発生した複数の現場において、燃えたペットボトルや針金などが見つかっていることから警視庁では、いわゆる発火装置を製作して、何者かが放火したのではないかと想定して捜査を続けている[6]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 『JR不審火、7件中6件が事件の可能性 捜査本部設置』 — 朝日新聞社, 2015年8月31日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『JR不審火 3か所に焼けたペットボトル』 — 日本放送協会, 2015年8月31日
- ↑ 3.0 3.1 本多健、山崎征克、神保圭作、深津誠 『JR・不審火:運行の要所狙い 設備に詳しい人物関与か』 — 毎日新聞社, 2015年9月1日
- ↑ 『複数の火災現場に焦げたペットボトル JR不審火』 — 朝日新聞社, 2015年9月1日
- ↑ 『JR相次ぐ不審火 3か所で手口共通』 — 日本放送協会, 2015年9月1日
- ↑ 6.0 6.1 『3カ所で針金巻かれたペットボトルが…JR連続不審火』 — テレビ朝日, 2015年9月1日
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