300系新幹線電車がラストラン
表示
【2012年3月16日】
2012年鉄道関連ニュース
東海道・山陽新幹線の初代「のぞみ」として1992年にデビューし、長年に亘り両新幹線で運行されてきた300系が、3月16日(UTC+9)にラストランを迎えた。
産経新聞によると、この日、東京駅のホームには、東京-新大阪間でのラストランを見る目的で、多くの鉄道ファンらが集まった。
産経新聞によると、最終運行列車は「のぞみ329号」で全席指定席。約1,300席が、1ヵ月前の発売と同時に即日完売した。ラストラン当日は、朝早くからホームで撮影するため場所取りをするファンの姿も見られた。出発時刻が近付くにつれ、ホームは大混雑の状況となった。
毎日新聞によると、ラストランの出発式で、JR東海の吉川直利・新幹線鉄道事業本部長が、「300系は今日で20年間の走行を終了するが、300系で培った技術を更に磨き上げ、新幹線を今後も発展させていきたい」と挨拶。乗務員への花束贈呈が行われた後、定刻の午前10時47分に同駅を発車した。産経新聞によれば、発車時に、ファンらが一斉にデジタルカメラやカメラ付き携帯電話などで撮影。「ありがとう」、「お疲れさま」などと手を振るファンも見られた。
産経新聞によると、300系は、斜面の鋭い先頭形状から「鉄仮面」の愛称で親しまれた。それまでの車両より50キロ速い最高時速270キロで走行し、東京-新大阪間の所要時間を19分短縮し2時間半で結んだ。
情報源
[編集]- MSN産経ニュース 『「ありがとう」 300系ラストラン、大勢のファン名残惜しむ 東京駅』 — 産経新聞社, 2012年3月16日
- 毎日jp 『東海道・山陽新幹線:初代「のぞみ」300系、最後の雄姿』 — 毎日新聞社, 2012年3月16日
関連ニュース
[編集]- "東海道・山陽新幹線300系、来春引退へ"。ウィキニュース、2011年10月21日