秋田新幹線で脱線事故、乗客らが車内に6時間閉じ込め

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2013年3月3日】

脱線した秋田新幹線「こまち」(E3系


時事通信によると、2013年3月2日午後4時5分(UTC+9)頃、東京秋田行の秋田新幹線こまち25号」(6両編成)が、秋田県大仙市内の奥羽本線神宮寺-刈和野間を走行中、異音を感知し停車した。

時事通信によると、同列車運転士が確認したところ、先頭車両の8つの車輪のうち1-2軸目の車輪脱線していた。

共同通信JR東日本秋田支社の話として伝えたところによると、乗客約130人に負傷者はいなかったが、約6時間に亘り車内に閉じ込められた。時事通信によれば、このうち、70歳代位の男性1人が「足が浮腫んだ」などと体調不良を訴え、別の1人も吐き気を訴えたため、それぞれ救急車病院へ搬送された。一方、共同通信によると、それ以外の乗客は、午後10時過ぎから順次、同社が用意したバスタクシーに移動し、約1時間半後に秋田駅などに到着した。

時事通信が同支社の話として伝えたところによると、異音を聞いた運転士がブレーキを掛け、50メートル程度走行して停止した。運転士が確認したところ、1-2軸目の右側の車輪が線路内側に向けてずれていた。同社は原因を調べており、運輸安全委員会も現地に鉄道事故調査官2人を派遣した。同社によれば、事故当時の速度は時速約20キロで、前方に別の列車がいたと思われ、減速信号が出ていた可能性がある。

時事通信が秋田地方気象台の話として伝えたところによると、同市の午後4時頃の平均風速は7.1メートルを記録。また、が降っており、94センチの積雪が観測されていた。

共同通信によると、新幹線が営業運転中に脱線事故を起こしたのは、2004年10月新潟県中越地震に起因して発生した上越新幹線脱線事故以来2件目となる。

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