太陽系最大の矮惑星2003 UB313、「エリス」と命名
表示
【2006年9月15日】
国際天文学連合(本部:パリ)は13日、これまで「2003 UB313」と呼ばれていた冥王星よりも大きい太陽系最大の矮惑星を「エリス」(Eris)と命名したことを発表した。また同時に、エリスの衛星は「ディスノミア」(Dysnomia)と命名された。
朝日新聞および読売新聞によると、「エリス」はギリシア神話における不和と争いの女神エリス (Ἔρις) にちなんだものだという。
ウィキペディアやウィキニュースの過去の記事によると、エリスは発見当初から2003 UB313という仮符号で呼ばれていたが、発見者らは「ゼナ (Xena)」というコードネームで呼んでいた。2005年1月には(地球から見た他の天体に対して)動いていることが分かり、太陽系の天体であることが分かった。NASAは同年7月に「太陽系の新たな惑星を発見した」と発表し、惑星である可能性が高いとされていた。この時点ですでに、発見者らは国際天文学連合にエリスの名称の案を提案していた。先月には同連合総会でエリスを惑星とする案が提示されたが、最終的には「矮惑星」に分類されることとなった。今月8日には136199という小惑星番号が付けられていた。
関連記事
[編集]- 冥王星を惑星から除外、国際天文学連合総会で採択(エリスを「矮惑星」と定義) 2006年8月25日
- 「第10惑星」、冥王星しのぐ大きさ 2006年2月3日
- NASAが発表、太陽系に第10惑星か 2005年7月30日
出典
[編集]- 『(134340) PLUTO, (136199) ERIS, AND (136199) ERIS I (DYSNOMIA)』 — ハーバード・スミソニアン天体物理学センター, 2006年9月13日、pdfファイル
- 『「第10番惑星」、不和の女神「エリス」と命名 IAU』 — 朝日新聞, 2006年9月15日
- 『お騒がせ惑星「エリス」と命名…混沌の女神にちなみ』 — 読売新聞, 2006年9月14日
- 『エリス (小惑星)』 — ウィキペディア日本語版, 2006年9月15日 02:06の版
- 「NASAが発表、太陽系に第10惑星か」、ウィキニュース、2005年7月30日。
- 「冥王星を惑星から除外、国際天文学連合総会で採択」、ウィキニュース、2006年8月25日。