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第92回凱旋門賞 - 日本馬の勝利成らず

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2013年10月7日】

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ウィキペディア第92回凱旋門賞に関する記事があります。
ロンシャン競馬場)(CC BY-SA 3.0)
オルフェーヴル(2012年ジャパンカップにて))(CC BY-SA 2.0)
キズナ(2012年第29回ラジオNIKKEI杯2歳ステークスにて))(CC BY-SA 3.0)

10月6日(UTC+1)、フランスロンシャン競馬場にて行われた第92回凱旋門賞へ、日本からオルフェーヴル(牡5歳、C.スミヨン騎手、池江泰寿厩舎)とキズナ(牡3歳、武豊騎手、佐々木晶三厩舎)の2頭が参戦した結果、それぞれ2着・4着という結果に終った[1]。優勝馬はフランスのトレヴ(牝3歳、 T.ジャルネ騎手、C.ヘッドマーレック厩舎)[1]

今回の凱旋門賞は新宿バルト9及び梅田ブルク7パブリックビューイングによって現地からの生中継が行われた[2]。競走が終わり結果が確定した瞬間、日本馬の勝利を期待していた満席の観覧席よりため息が漏れ伝わった[2]。一方でオルフェーヴルの生まれた北海道白老町では、町役場へ23時ごろに十数人の職員が集まって同賞のテレビ中継が観戦された[3]。競走が終わると白崎浩司副町長が「レースは良かったが、あと一伸びだった」とオルフェーヴルの健闘を称えた[3]

凱旋門賞は1920年に創設され、今回で92回目の開催となる[4]。フランスの象徴そのものである「エトワール凱旋門」(Arc de triomphe de l'Etoile)の名を謳ったこの競走における歴史をたどると、全ての競走において欧州馬のみで優勝が独占されてきた[4]。 その歴史の中で過去に日本から挑戦してきた馬は、1969年にスピードシンボリ、1972年のメジロムサシ、1986年のシリウスシンボリ、1999年にはエルコンドルパサー、2006年になるとディープインパクト、2010年はナカヤマフェスタ、そして昨年のオルフェーヴル。名馬による数々の挑戦の中で「あともう少しで」という場面はありながらも、欧州馬のレベルの高さにより同賞の日本馬による優勝は阻まれ続けてきた[4]

今回も欧州馬によって日本馬の勝利は阻まれ、日本のホースマンによる宿願を成す事は出来なかった。しかし、キズナへ騎乗した武騎手は競走後に「もっと力をつけて、来年もキズナで挑戦したいと思います。」と再挑戦する意欲を見せ、オルフェーヴルを管理する池江調教師は「また強い馬を育てて勝つまで挑戦したいと思います。」と語り宿願成就に向けて決意を新たにした。日本中央競馬会土川健之理事長は「いつの日か凱旋門賞(G1)制覇を実現してくれることを期待しています。」と日本競馬界を代表して、日本馬による同賞制覇への期待を表した[1]

関連記事

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情報源

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  1. 1.0 1.1 1.2 凱旋門賞(G1)の結果~オルフェーヴル号、キズナ号出走~』 — 日本中央競馬会, 2013年10月7日 (UTC+9)
  2. 2.0 2.1 【凱旋門賞】映画館でPV観客もため息』 — デイリースポーツ, 2013年10月7日 (UTC+9)
  3. 3.0 3.1 【凱旋門賞】2年連続2着にため息 オルフェの生まれ故郷、北海道で町職員ら観戦』 — 産業経済新聞社, 2013年10月7日 (UTC+9)
  4. 4.0 4.1 4.2 石田敏徳、秋山響(TPC) 『2013 凱旋門賞特集 - 凱旋門賞レース紹介』 — 日本中央競馬会,

外部リンク

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