2010FIFAワールドカップサッカー選手権・南アフリカ大会始まる

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2010年6月12日】

東京新聞(以下東京)によると、2010 FIFAワールドカップサッカー選手権南アフリカ大会が6月11日(UTC+2 以下同)、ヨハネスブルグにある「サッカーシティー」で開幕した。今大会は主催国・南アフリカと各地の予選を勝ち上がった32カ国が参加し、7月11日に予定される決勝戦まで南アフリカの10箇所(9都市)で熱戦を繰り広げる。アフリカ大陸が大会の主たる舞台となるのは史上初。

東京によると、試合に先駆けて開会式があり、南アフリカのズマ大統領国際サッカー連盟(FIFA)ブラッター会長が開会宣言をした。なお当初出席する予定だったマンデラ元大統領はひ孫の死去による服喪のため出席を中止した。

時事通信によると、今回、初のW杯選手権を開催することになったアフリカ大陸の発展のためにFIFAは2006年から2009年にかけて7700万アメリカドルの資金を投入。更にアフリカ全土でサッカー場建設をするために7000万アメリカドルが特別計上されるなどの支援策が積極的に講じられてきたという。W杯選手権をアフリカで開催することはブラッター会長が1998年にFIFA会長選挙に立候補した際の公約として挙げたもので、2006年の大会開催国決定に際し、南アフリカがドイツの1票差で敗れた時にW杯選手権の開催大陸のローテーションを導入することを提案。今大会はアフリカ大陸の開催にこだわった。しかし、次回2014年大会が南米ブラジルで開催することが決まると、このローテーション制を取りやめると発表した。この為アフリカ大陸にこだわったことはブラッター氏自身の支持基盤確立という政治的思惑があると感じられていたが、サッカーの発展を促したことで大きな功績を残したと報じている。

FNNによると、開会式直後の開幕第1試合は地元の南アフリカメキシコが対戦。南アフリカの応援団からは民族楽器ブブゼラを鳴らすなどの大声援を繰り広げた。試合は南アフリカが後半10分に大会第1号ゴールを挙げた後、同34分にメキシコが同点に追いつき1-1で終了した。

情報源[編集]