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選抜高校野球、主催新聞社の記者が先発投手を相手校に漏洩

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2006年3月30日】

3月29日の朝日新聞によると、29日甲子園球場で行われた第78回選抜高等学校野球大会7日目の第3試合に出場した岡山県の関西高等学校の先発投手を、対戦相手である東京都の早稲田実業高等学校の監督に、大会を主催する毎日新聞社の記者が、先発出場メンバーの交換前に漏らした。このため大会本部は同記者に対し、今大会の取材を禁止する処分を行った。

読売新聞によると、取材禁止処分を受けたのは毎日新聞東京本社の社会部記者の男性で、記者は第3試合の開始前に行われた屋内練習所での取材活動で、早稲田実業の和泉弘監督に対し、関西高校の先発投手の生徒の氏名を名指しして質問をしたとされている。毎日新聞大阪本社は、「明らかなルール違反で、主催者、両校の関係者らに大変ご迷惑をおかけしました。記者に対しては取材ルールの徹底を図るようにします」と謝罪した。

朝日新聞によると、大会の規定によりメンバー表を交換するのは原則として前の試合の5回の攻撃終了時、若しくは試合開始予定時刻の1時間前に行うとしているが、これまで夏の全国大会において今回の事件と同じ例があったことから、主催者の大会運営本部が、出場校の会場到着時に一旦メンバー表を預かって、選手がケガなどの不可抗力により出場できなくなった場合以外はメンバーの変更をせずにメンバー交換を行うとしている。このため、早稲田実業高等学校が対戦相手の先発投手が明らかになった後に先発メンバーを変更するといったことは行われなかった。

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