米国のラムズフェルド国防長官が辞任—中間選挙での敗北を受け
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【2006年11月10日】
アメリカ合衆国のジョージ・ブッシュ大統領は8日午後(UTC-5)、ホワイトハウスで記者会見を開き、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の辞任を発表した(写真)。日本経済新聞などによると、後任を務めるのは元アメリカ中央情報局 (CIA) 長官のロバート・M・ゲイツ氏。
今月7日に行われた中間選挙で与党の共和党は大きく議席を減らし、議会の上下院ともに過半数を民主党に奪われた。中日新聞は、今回の辞任は中間選挙での敗北を受けてのものであると大統領が認めた事を伝え、今回の辞任は事実上の更迭であると報じた。先の中間選挙ではイラク政策の行き詰まりが主な論点となり、中日新聞によれば、ラムズフェルド長官に対しては民主党のみならず軍隊関係者からも批判の声が挙がっていた。ブッシュ大統領は選挙前の今月1日、長官の政権終了までの続投を明言したばかりだった。
ラムズフェルド氏は2001年の政権発足以来、長期にわたって国防長官を務め、アフガニスタン侵攻やイラク戦争を推進してきた。日本経済新聞は、同氏の退任でイラク政策が修正される可能性が出てきたと報じた。
日本経済新聞によれば、後任のゲイツ氏は、現大統領の父のジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ政権時代に国家安全保障会議のメンバーであった。また、CIAによれば、1991年11月6日から1993年1月20日までCIA長官を務めた。
関連項目
[編集]出典
[編集]- 丸谷浩史 『米大統領、国防長官の辞任を発表』 — 日本経済新聞, 2006年11月9日
- 松川貴 『ラムズフェルド長官更迭 イラク政策で引責』 — 中日新聞, 2006年11月9日
- "Directors of Central Intelligence"。CIA、2006年11月4日。