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日本の無人宇宙輸送機「HTV」、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2009年9月19日】

ロボットアームに掴まれたHTV(提供:NASA PD)

読売新聞・毎日新聞・47NEWS(共同通信)によると、日本の無人宇宙輸送機「HTV」1号機が日本時間9月18日午前(UTC+9、以下同様)、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した[1][2][3]。日本製の宇宙船がISSに接続されるのは初めて[2]

HTVは日本時間9月18日午前1時38分にISSの真下約500メートルの場所に到着し[2]、その後自動的に距離を計算して高度を上げ、真下10メートルまで接近[1][3]。ISSに滞在中の宇宙飛行士がロボットアームを操縦してHTVを掴み[1]、日本時間同日午前7時26分にHTVはISS外壁の接続口に取り付けられた[2][3]

ドッキングを成功させたことは、日本の将来的な有人宇宙船開発に繋がる一歩であるとして評価されている[1][3]。HTVの管制責任者である宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山中浩二フライトディレクターは、「キャプチャー(ロボットアームを用いた接続方法)という方法を成功させたことで、今後の宇宙開発の可能性が広がった」と述べている[2]

HTV1号機には衣類や食料品、ISSの日本実験棟「きぼう」で用いられる観測装置など4.5トンが搭載されていた。今後、搭載物をISS内へ移した後、空いたスペースにISSの廃棄物を搭載して約1ヶ月後にISSから離脱、大気圏再突入によって大部分が燃えつきる予定[2][3]。JAXAは、ISSの運用期限である2015年まで年に1基ずつHTVを打ち上げる予定で、スペースシャトル退役後のISSへの主要な物資輸送手段として期待されている[1][2][3]

情報源

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 YOMIURI ONLINE 『日本の宇宙輸送機、ステーションとドッキング』 — 読売新聞, 2009年9月18日
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 毎日jp(奥野敦史、高木昭午) 『HTV:2009年補給の旅 結合に成功、ポスト「シャトル」に期待』 — 毎日新聞社, 2009年9月18日
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 47NEWS 『補給機HTV、宇宙基地接続成功 物資輸送の第一歩』 — 共同通信, 2009年9月18日

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