大相撲力士の野球賭博問題 元力士の男が琴光喜恐喝容疑で逮捕

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琴光喜(2006年 CC BY 2.0

【2010年6月25日】

毎日新聞によると、大相撲の力士が野球賭博(とばく)に関与したとされる問題で、大関琴光喜(ことみつき)(34)に口止め料として350万円の現金を脅し取ったとして警視庁は6月24日(UTC+9 以下同)、元力士暴力団組員を自称する古市満朝(ふるいち・みつとも)容疑者(38 寝屋川市)を恐喝の疑いで逮捕した。

毎日によると、古市容疑者は今年1月中旬、「お前らが野球賭博していることは知っている。マスコミ警察に知られたら大変なことになる。親方にも言う。350万円を持ってくれれば黙ってやる」と、賭博の仲介をしていたとされる阿武松(おうのまつ)部屋の29歳の床山に電話し、その後同下旬に床山を経由して琴光喜から350万円を脅し取ったという容疑がもたれている。古市容疑者は調べに対し「350万円を受け取ったのは事実であるが、勝ち金の取立てを依頼されたと思った」と容疑を否認している。また口止め料受け取り後も琴光喜に大して現金を要求し、3月にあった春場所期間中にも大阪市内で交渉の場を持ち、暴力団関係者の疑いがもたれている男が同席したが、交渉は物別れ。その後琴光喜側が警視庁に被害の届出を出したという。

読売新聞によると、古市容疑者の交野市にある実家は相撲道場で、ここで修業した後中学卒業後押尾川部屋入門。1988年春場所で初土俵を踏み、幕下まで昇進するが、怪我の影響もあり引退。その後は福岡市派遣風俗店の経営をしたほか、地元の暴力団事務所にも出入りしたのも確認されている。また自ら野球賭博で借金を抱えていて、借金返済のために琴光喜から現金を脅し取ったのではないかとみている。

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