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千島列島沖でM8.3の地震、北海道に津波警報

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2007年1月13日】

震源の位置(USGSによる)

気象庁によると13日13時24分ごろ (UTC+9) 、北西太平洋千島海溝付近でマグニチュード8.3の地震があった。この地震の発生を受けて気象庁は13時36分、北海道太平洋沿岸東部と同オホーツク海沿岸に津波警報、北海道のそのほか地域の沿岸部や東北地方から近畿地方にかけての太平洋沿岸に津波注意報をそれぞれ発表し、避難を呼びかけている。

気象庁によると、震源は北緯46.1度東経154.2度付近の北西太平洋で、震源の深さは30kmだという。また、アメリカ地質調査所 (USGS) によると、マグニチュードは7.9、震源は北緯46.311度東経154.440度付近で、震源の深さは10kmだという。

津波

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津波予報

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時刻は(UTC+9)

  • 津波警報(13時36分) → 津波注意報(17時59分)
    • 北海道太平洋沿岸東部(21時30分解除。)
    • オホーツク海沿岸(19時45分解除。)
  • 津波注意報(13時36分)
    • 北海道太平洋沿岸中部(21時30分解除。)
    • 北海道太平洋沿岸西部(21時30分解除。)
    • 北海道日本海沿岸北部(17時59分解除。)
    • 青森県太平洋沿岸(22時10分解除。)
    • 岩手県(22時10分解除。)
    • 宮城県(22時10分解除。)
    • 福島県(22時10分解除。)
    • 茨城県(22時10分解除。)
    • 千葉県九十九里・外房(22時10分解除。)
    • 千葉県内房(22時10分解除。)
    • 伊豆諸島 (22時10分解除。)
    • 相模湾・三浦半島 (22時10分解除。)
    • 静岡県 (22時10分解除。)
    • 三重県南部 (22時10分解除。)
    • 和歌山県(22時10分解除。)
  • 津波注意報(15時28分)
    • 小笠原諸島(22時10分解除。)

避難状況

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避難勧告が出された市町村

観測された津波

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時刻は(UTC+9)

観測された津波
地域名 時刻 高さ
釧路市 14:52 -10cmの引き潮。
浦河町 14:58 初動不明
根室市花咲港 15:04 10cm
広尾町十勝港 15:06 -10cmの引き潮。
宮古市 15:09 10cm
釜石市 15:10 -数cmの引き潮。
網走市 15:24 数cm
八戸市 15:24 -10cmの引き潮。
広尾町十勝港 15:28 数cm
館山市 15:30 初動不明
宮古市 15:33 10cm
釜石市 15:36 10cm
釧路市 15:52 数cm
尾鷲市 15:59 初動不明
八戸市 16:05 10cm
父島二見 16:24 -20cmの引き潮。
いわき市 16:26 10cm
根室市花咲港 16:33 20cm
網走市 16:33 10cm
父島二見 16:38 40cm
稚内市 16:50 数cm
父島二見 16:56 40cm
稚内市 17:16 数cm
稚内市 17:24 数cm
館山市 17:27 10cm
銚子市 17:29 -数cmの引き潮。
広尾町十勝港 17:32 10cm
石巻市鮎川 17:33 10cm
父島二見 17:39 40cm
銚子市 17:50 数cm
稚内市 17:59 10cm
三宅島坪田 18:13 初動不明
伊豆大島岡田 18:24 初動不明
南伊豆町石廊崎 18:29 初動不明
釧路市 18:38 数cm
大船渡市 18:42 20cm
広尾町十勝港 18:54 10cm
宮古市 18:56 10cm
石巻市鮎川 19:00 20cm
三宅島坪田 19:00 20cm
釧路市 19:19 数cm
釜石市 19:45 10cm
三宅島阿古 19:59 初動不明
神津島神津島港 20:02 初動不明
八丈島神湊 20:03 初動不明
鳥羽市 20:05 初動不明
石巻市鮎川 20:40 30cm
むつ市関根浜 20:41 10cm
八丈島神湊 20:42 20cm
大船渡市 20:56 20cm
鳥羽市 21:06 10cm
いわき市小名浜 21:12 10cm
三宅島坪田 21:21 40cm
宮古市 21:29 10cm
館山市 21:29 30cm
尾鷲市 21:38 10cm
伊豆大島岡田 21:43 20cm
浦河町 21:49 10cm
八戸市 21:49 10cm
南伊豆町石廊崎 21:49 20cm
神津島神津島港 21:52 30cm
三宅島阿古 21:57 40cm

地震発生の要因

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NHKによれば、気象庁は15時、記者会見を行った。鉢嶺猛地震津波監視課長の話は次の通り。

  • 「今回、地震が起きた千島海溝の付近は、太平洋プレートが千島列島の乗っているプレートの下に沈み込んでいるため、地震活動が活発な地域だ。去年11月15日にも、今回の震源のすぐ北でマグニチュード7.9の大地震が起きているが、今回の地震との関連はまだわからない」
  • 「前回は長時間にわたって津波が観測されたが、今回も津波が長引く可能性もあるので、津波警報が出ている沿岸の地域では警戒を続けてほしい」

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出典

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