亜細亜大、82回箱根駅伝を制す
【2006年1月3日】 第82回東京箱根間往復大学駅伝競走は、3日、復路の競技が行われ、復路をトップから2分51秒差の6位でスタートした亜細亜大学が、9区でトップに躍り出て、通算11時間9分26秒のタイムで初めての総合優勝を果たした。往路優勝の順天堂大学は、8区で4位に落ち、そのまま4位に終わった。
復路は午前8時に芦ノ湖をスタート。往路優勝の順天堂大学は、長谷川清勝が首位のまま小田原中継所にはいった。往路4位の山梨学院大学・梅本雅哉が2人抜き、2位で小田原へ。往路2位の駒澤大学・藤井輝は3位で6区を終了した。6区の区間賞は、専修大学の辰巳陽亮で、59分7秒だった。
7区でもさらに順天堂大学の小野裕幸が首位を保った。中央大学の森勇基が4位から2位に浮上、山梨学院大学の親崎慎吾は3位で平塚中継所にはいった。区間賞は法政大学の柳沼晃太が獲得した。
8区では首位でたすきを受け取った順天堂大学・難波祐樹が16km過ぎから脱水症状を起こして走りがおかしくなり、20.5km付近で駒澤大学の堺晃一に抜かれた。戸塚中継所には、平塚で4位だった駒澤大学がそのままトップで飛び込み、亜細亜大学・益田稔、山梨学院大学・前岡優がそれに続いた。順天堂の難波は4位となった。区間賞は中央学院大学の杉本芳規が獲得。
9区では19km付近で駒澤大学の平野護に亜細亜大学の山下拓郎が並んだ。20km過ぎで山下がトップに立ち、そのまま鶴見中継所でたすきを渡した。42秒差で平野が続いた。順天堂大学の長門俊介が4位から順位を上げてそれに続いた。区間賞は山下が獲得。
最終10区では亜細亜大学のアンカー岡田直寛が終始安定した走りを見せ、そのまま大手町のゴールのテープを切った。2位は、4番目にたすきを受け取った小山祐太の山梨学院大学。3位は武者由幸の日本大学。以下、順天堂大学・清野純一、駒澤大学・糟谷悟が続いた。10位の東洋大学までが次回のシード権を獲得。城西大学は高岡寛典の区間賞を獲得する走りも実らず、10秒差で11位となり初のシード権を逃した。
なお、日本経済新聞によると、最優秀選手(金栗四三杯)には往路5区を1時間18分30秒で走り区間賞を獲得した順天堂大学・今井正人が昨年に続き選出された。また、総合7位の法政大学は初の復路優勝を果たした。
関連記事
[編集]出典
[編集]- 『亜大、初の総合優勝…箱根駅伝』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『上位波乱のスキ突く、亜大が鮮やか逆転…箱根駅伝復路』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『一斉スタートの専大・辰巳が区間賞…箱根駅伝6区』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『トップ順大リード広げる…箱根駅伝7区』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『順大に異変、首位から4位に急落…箱根駅伝8区』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『亜大猛追、ついに首位に…箱根駅伝9区』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『亜大・岡田直、終始マイペース…箱根駅伝10区』 — 讀賣新聞社, 2006年1月3日
- 『亜大が初の総合優勝、駒大は5連覇ならず・箱根駅伝』 — 日本経済新聞社, 2006年1月3日
- 『第82回東京箱根館往復大学駅伝競走』 — 日本テレビ, 2006年1月3日