中国・蘇州の日本人学校のスクールバスで襲撃事件 日本人親子2人けが

【2024年6月25日】

蘇州市（地図上の赤く塗られているところ）

中国・江蘇省（こうそしょう）蘇州市（そしゅうし）で、現地6月24日（UTC+8）、現地の日本人学校に通う生徒の母親とその男児の2人が、スクールバスを待っていた際に、刃物を持った中国人とみられる男に襲撃されけがをした。この母子の命に別状はなかったものの、バス案内係の女性も刺され、重体となった。

同学校には負傷した母親の子供が通っており、迎えに来るためにスクールバスを別の子供と待っていたところを襲われた。

その2人を襲撃から守るために男を制止しようとしたところ、中国人であるバス案内係の女性も負傷したとされる。

襲撃し切り付けた男は、身柄を拘束されたが、動機や詳細な状況は分かっていないものの、警察の調べによると、この男は52歳の無職で、別の都市から蘇州に来たばかりだったという。しかし、中国外務省の毛寧（もう・ねい）副報道局長は「事件の発生は遺憾だ。警察は初期段階で偶発的な事件とみている」と、事件の計画性は否定している。

今回の事件を受けて、蘇州の日本人学校では6月25日を臨時休校日としたほか、北京の日本人学校においても、同日朝から警備を強化した。同学校に生徒を通わせている保護者からは、本事件が日本人を意図的に狙ったもであるかどうか不安に思う声が上がっている。