中国で日本人に死刑執行 覚醒剤密輸を図った罪
表示
訂正:この記事のタイトルについて「中国で日本人に死刑執行 覚醒剤密輸容疑」から「中国で日本人に死刑執行 覚醒剤密輸を図った罪」へ修正しました。お詫びして訂正いたします。>>詳細
【2014年7月25日】
中国から日本に覚醒剤を密輸しようとした罪で、死刑判決を言い渡されていた日本人の50代の男に対し、現地7月25日、同国大連市で死刑が執行された。日本人の死刑執行は2010年4月に4人に対して行われて以来4年ぶりで、1972年に日中国交正常化してからは5人目のことである[1]。
死刑囚は知人の日本人の男と共謀して、大連市から日本に覚醒剤を密輸しようとした疑いで罪に問われ、中国の裁判所で死刑の判決を受けていた[2]。現地の裁判所は死刑囚が主犯格である判断したうえで、覚醒剤の取り扱い量がキロ(㎏)単位におよんだことから、昨年死刑判決が確定された[1]。
今月になって大連にある出張駐在官事務所に対して、裁判所から近く刑を執行するとの連絡があった。なお関係者によれば、先週に入り死刑囚が家族との面会を許可され、現地7月24日に家族との面会が果されたいう[2]。
今回の死刑執行について岸田文雄外務大臣は7月25日の会見で、量刑については各国の国内事情を考慮するとしたうえで、「我が国の国民感情や邦人保護の観点から、本件を含む中国における日本人に対する死刑判決について、高い関心を有していると、中国側に伝達した」と述べている[3]。
「アムネスティ・インターナショナル」によれば、中国では殺人を始め麻薬犯罪や汚職などの罪にも死刑が適用されており、死刑執行が昨年1年間で数千人に対して執行された可能性があると報告した[2]。
情報源
- ↑ 1.0 1.1 瀋陽=石田耕一郎 『中国で日本人男性の死刑執行 覚醒剤密輸の罪』 — 朝日新聞, 2014年7月25日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『中国で日本人に死刑執行』 — 日本放送協会, 2014年7月25日
- ↑ 『中国が日本人の死刑執行 岸田外相 覚醒剤密輸の50代男性』 — 産経新聞, 2014年7月25日