ネパール初の大統領選挙、いずれの候補者も過半数に至らず、決選投票へ
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【2008年7月20日】
ネパールで初の大統領を選出する投票が7月19日 (UTC+5:45)に制憲議会で行われたと、共同通信や読売新聞、日本経済新聞が伝えた。[1][2][3][注釈 1]それによると、ネパールの国営テレビはいずれの候補も過半数の得票は集められず、大統領の選出には至らなかった[1][2][3]。共同通信によれば、今回の投票での上位2候補で決選投票を行うことになった[1]。読売新聞によると、決選投票は21日になる予定[2]。
読売新聞によると、投票開始前に第3党「統一共産党」第4党「マデシ人権フォーラム」が支持を表明した第2党「ネパール会議派」のラムバラン・ヤーダブ代表幹事が有利と見られていたが、過半数には至らなかった[2]。共同通信によると、ヤーダブ氏は294票を獲得[1][注釈 2]。第2位は第1党「ネパール共産党毛沢東主義派」が推薦しているラム・ラジャ・プラサド・シン氏[注釈 3]の284票[1][注釈 2]。
読売新聞によると、大統領は今年の5月の制憲議会で王制廃止と同時に設置が決まった役職。実権は首相が持つので大統領は儀礼的存在であるが、軍最高司令官の肩書きを持つことになる[2]。
読売新聞によると、副大統領には「マデシ人権フォーラム」のパラマーナンダ・ジャー氏が過半数の得票を集めて選出された[2]。
注釈
[編集]- ↑ 日本経済新聞によると、候補者は3名。
- ↑ 2.0 2.1 共同通信による得票数の報道はネパールの国営テレビの発表による。共同通信が報じた時点では選挙管理委員会から正式な投票結果の発表はなかった。
- ↑ シン氏は反王制派の指導者。