ソフトバンク、ボーダフォン買収か
表示
【2006年3月7日】
フジサンケイビジネスアイなど各報道によると、イギリスに本拠を置く携帯電話世界最大手ボーダフォンの日本法人に対して、ソフトバンクが買収交渉を行っていることが明らかになった。朝日新聞や日本経済新聞によると、買収金額は2兆円前後に達する可能性があると報じている。
CNET Japanによれば、ソフトバンクはグループの「BBモバイル」で、2007年4月1日からNTTドコモやボーダフォンの第三世代通信方式と同じW-CDMA方式を利用した携帯電話事業に参入の予定で、2005年11月9日に総務省から認可を得ている。このような中で既存携帯電話会社を買収する方向に動いたのは、ゼロからの基地局などの各種整備にかかる時間を短縮する狙いがあると、フジサンケイビジネスアイや朝日新聞などが報じている。
一方、ソフトバンクが、新規参入企業として割り当てられた周波数帯とボーダフォンから継承される周波数帯との両方を獲得することとなることについて、朝日新聞や産経新聞などによると、昨年同時に携帯電話事業への新規参入認可を得たイー・アクセスが総務省にクレームを入れており、最終的に買収が実現した場合の、認可済みの周波数帯の扱いなどが注目される。
朝日新聞やフジサンケイビジネスアイは、買収が成立した場合、日本の携帯電話業界はNTTドコモ、au、ソフトバンク=ボーダフォンの3大勢力となり、同3社の関連会社がほぼ同じ勢力を持っている通信業界全体にも影響が広がるのではないかとしている。
関連記事
[編集]- 携帯電話、3社が新規参入へ2005年11月11日
- 携帯電話新規参入3社に免許交付2005年11月12日
出典
[編集]- ソフトバンク株式会社・プレスリリース 『一部報道に関するコメント』 — ソフトバンク, 2006年3月4日
- 『お客さまへのお知らせ』 — ボーダフォン, 2006年3月6日
- 『ソフトバンク、ボーダフォン買収へ 「番号持ち運び」で加速』 — フジサンケイビジネスアイ, 2006年3月5日
- 『ソフトバンク、ボーダフォンの日本事業を買収へ』 — 朝日新聞, 2006年3月4日
- 『ボーダフォン買収、背景に上位3社の壁厚く』 — 朝日新聞, 2006年3月4日
- 『ソフトバンク 携帯免許取り消しも ボーダフォン買収なら認可条件満たさず』 — 産経新聞, 2006年3月7日
- 『ソフトバンクの携帯電話用電波、割り当て取り消しも』 — 読売新聞, 2006年3月6日
- 『電波の「二重取り」に波紋、ソフトバンクの買収計画』 — 朝日新聞, 2006年3月7日
- 『携帯電話の新規参入、3社に許可--2006年にも新サービスが登場へ』 — CNET Japan, 2005年11月9日