カシミール地震、死者数万人に

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震源地、米国地質研究所の情報に基づく。

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【2005年10月11日】


被害状況全般[編集]

9日、カシミールのパキスタン統治地区で起きた地震の被害が、同地区を含むパキスタン領内で数万に達することが10日わかった。英字紙デイリー・タイムスによると、パキスタン政府は10日、2万745人が死亡したと公式に発表した。一方、同紙によれば、政府筋が非公式に伝えた概算では死者は5万人を超えるという。産経新聞は、死者数が4万人に達する恐れがあると国連当局者が発言したと伝えた。

インドで報告されている死者も当初より増えている。産経新聞によると、AP通信は、インド政府当局者が10日ジャンム・カシミール州で死者865人を確認したと伝えた。一方デイリー・タイムス紙によれば、ある政府高官がジャンム・カシミール州では2,000人の死者が出た可能性があると語った。インド側からの発言であるかパキスタン側からの発言であるかは不明である。またロイター通信は、インド政府当局により、インド・パキスタン国境付近の住民約1万人の消息が不明であると伝えている。

デイリー・タイムスなどによれば、ある国連当局者は、250万人が家を失うなど大きな被害を受け、400万人が罹災していると見積もっている。また土砂による道路の埋没など、インフラへの被害も多く出ている。

救援活動[編集]

全般[編集]

すでに被災地では国際的な救援活動が行われているが、11日のロイター通信は、現地では被災者から政府が適切な対応を行っていないとの強い不満があることを伝えている。建物の倒壊で人が閉じ込められる事件が各所で起こっており、おもにパキスタン軍が中心に救援活動を行っているが、交通の途絶などから地震から数日後に救援活動がようやく開始されている地域が多く、地方では政府への不満が被災者の間に広がっている。

報道は、カシミールのインド統治地区(ジャンム・カシミール州)やパキスタンの西北辺境州などの山岳地で救援活動が難航していると伝えている。

デイリー・タイムス紙は、パキスタンでの救援活動は、カシミールを中心としていると伝えた。シェルパオ内相は、10日、記者団に対し、地震のため閉鎖されていた主要幹線道路2つ、ムザファラバード道路およびムザファラバード・マンセーラ道路が再開したと語った。これにより被災地への救援物資輸送の改善が期待される。

朝日新聞は、テント、寝具、食料、医薬品の不足に対するパキスタン政府の懸念を伝えている。

個別の復旧活動[編集]

いったん350人が倒壊により閉じ込められたマンセーラ地区の学校では、3日目も依然の100人の女子生徒が閉じ込められている。

AFP通信によると、崩壊したイスラマバードの高層アパート、マルガラ・タワーズでは、10日夜、約60時間ぶりに2歳の男児と母親が救出された。救助隊員が母親の声に気づき、パキスタン軍の兵士とイギリスのレスキュー隊が警察犬を使って救出した。

対策と国際支援[編集]

デイリー・タイムス紙によれば、パキスタンは閣議で被災対策のための4つの委員会を設置することを決めた。そのうちパキスタン統治地区と北西辺境州のための特別委員会は、現地事務所をそれぞれとムザファラバードとマンセーラに設置する。またイスラマバードの被災者対策は保健省が行う。被災者へのワクチン接種も検討されている。

国連は各国に対し追加の支援を要請する姿勢を示している。ロイターによれば米ニューヨークの国連人道問題調整事務所でエドワード・ツイ所長が記者会見を開き、これまで行った緊急支援要請に加え、11日に援助支援金を求めることを明らかにした。

地震で交通の遮断された村への道を修復するブルドーザー、VOAによる

出典[編集]