Jリーグ・東京ヴェルディのJ2降格決まる
【2005年11月28日】
報道機関の11月26日の報道によると、同日開催されたJリーグ1部(J1)、柏レイソル戦で1-5で敗れた東京ヴェルディ1969が、2005年度シーズン17位以下となることが確定し、2006年度の2部(J2)降格が決まった。またこの試合で勝利したレイソルもJ2との入れ替え戦出場の16位が確定した。
この試合は前半18分にレイソルが大谷秀和選手のゴールで先制すると、ヴェルディも27分に小林慶行選手が同点ゴールを放ち、前半は1-1の同点。しかし後半レイソルは立ち上がり1分の矢野貴章選手の勝ち越しゴール以後、平山智規、土屋征夫、永田充の各選手がゴールを決めて5-1と圧勝。ヴェルディは1993年のリーグ発足以来13年間守り続けたJ1から降格することとなった。またレイソルは大勝したものの清水エスパルスが鹿島アントラーズと2-2で引き分けたため、2年連続でJ2リーグ3位のチームとの入れ替え戦に廻り、J1残留をかけることとなった。
高木義成選手(ゴールキーパー)は、「サポーターに辛い思いをさせられて、情けなかった」(中国新聞より)と振り返っている。また平本一樹選手は「どうすれば1年でJ1に復帰できるチームになるかを考えたい」、小林大悟選手も「1年で戦えるチームになってJ1に戻る」(何れも朝日新聞より)とコメントしている。
朝日新聞によると、ヴェルディは1969年、読売FCとして日本のサッカー界初のクラブ組織による社会人チームとして結成され、Jリーグ創設時は神奈川県川崎市を本拠地にして、三浦知良、北澤豪、ラモス瑠偉、武田修宏ら日本代表クラスの選手を擁してリーグ戦2連覇(1993年、94年)を達成するなど、初期の名門チームとして君臨したが、1999年に読売新聞社がスポンサーから退いて以後は戦力が低下し、また運営費用も大幅に削減されている。唐井直ゼネラルマネジャーによると、「低予算でも様々な工夫をしているチームがあるから言い訳にならないが、全盛期とは全く違うチーム。当時の主力スター選手2人分の年俸が現在チーム全員の年俸に当たる」と説明した。
チームはその後2001年に東京都を本拠に移し、2004年度天皇杯で優勝したが、2005年度のリーグ戦では開幕から低迷し、今回のJ2降格となった。
出典
[編集]- asahi.com 『かつての名門、面影なく 東京ヴェルディJ2降格』 — 朝日新聞, 2005年11月27日
- 『東京V、2部落ちの屈辱 ラモス氏「1年で戻れ」』 — 中国新聞, 2005年11月26日
- nikkansports.com 『J1スコア速報』 — 日刊スポーツ, 2005年11月26日
- Sankei Web 『東京V、初のJ2降格 柏に大敗 サッカーJ1』 — 産経新聞, 2005年11月26日