IRA武装解除を確認―国際武装解除監視委員長

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北アイルランド(濃いオレンジの部分)(GFDL)

【2005年9月27日】

北アイルランドの反政府過激派組織であるアイルランド共和軍(IRA)の完全武装解除がイギリスとアイルランドの両政府に26日伝達された。

国際武装解除監視委員会のジョン・ド・シャストラン委員長(カナダ)が両政府の代表と会い、報告をした後、ベルファストで記者会見を行った。公表された情報には、武装解除された武器の一部と、中立な立場から武装解除に立ち会った監視員2人からの声明が含まれる。カトリックの司祭1名とプロテスタントの一派メソジストの牧師1名が監視にあたった。

ふたりの証人は自らの中立を強調した。ド・シャストラン委員長は、二人の報告から、兵器が個々のIRAメンバーから集められて、使用できないようにされたとことは明白であるとコメントした。ド・シャストラン委員長は、武装解除された兵器の正確な数を詳細に述べることを拒否した。IRAとの合意には武装解除の詳細を公開しないことが含まれていたためである。武装解除された兵器は分類した上で集められたと武装解除監視団はコメントした。兵器は新旧混じりあい、地対空ミサイルや重機関銃を含んでいた。

ド・シャストラン委員長は監視団のアンドリュー・センズ氏およびトノ・ニーミネン氏とともに、アイルランドで武装解除の最終過程を9月から監督した。これまでに、監視団は武装解除の3つの段階に立ち会ってきた。しかし、武装解除後に提供された報告に詳細がかけていたことで、IRAの敵方は不正操作を疑っている。

IRCは武装闘争をやめる宣言を今年7月に行い、構成員に今後武装闘争を行わないよう命令したと発表した。プロテスタント系の民兵UDAは、1999年の最初の対話以降、武装解除から離脱した。ド・シャストラン委員長は、今回武装解除された武器の全リストは、すべての民兵の武装解除が行われるまで公表されないと述べた。

反応[編集]

プロテスタント系住民に支持層をもつ民主統一党(DUP)のナイジェル・ドッジ英下院議員は、武装解除は「プロテスタント系住民のうちに信頼を築く」ためにはつねに必要とされてきた、とし、「こうした目に見える面をもつということはまったくもって重大である」と語った。

プロテスタント系住民に支持層をもつもうひとつの政党、アルスター統一党(UUP)の指導者レグ・エンペイ卿はすべての武器が使用不能状態に置かれているかどうかを明らかにする報告が必要であると語った。

独立を志向するカトリック住民を支持層とする社会民主労働党(SPDL)の指導者マーク・ダンカン氏は両政府が「グッドフライデイ合意」を実施するためにいまこそ前進すべきだと述べた。

同じくカトリック系住民に支持層をもつシンフェイン党のアレックス・マスキー氏はこの日を「歴史的」と形容し、今後事態の責任は民主統一党と政府に移ると指摘した。

記者会見でド・シャストラン委員長は、武装解除プロセスの信憑性についての批判的な質問を受けた。委員長は「我々はまったく疑いを抱いていない。あなたを誤解させても我々には何の利益もない」と答えた。

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