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3連単馬券、全レースでの発売へと拡大 - 中央競馬など

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
競馬のレース(資料 GFDL)

【2008年7月2日】

毎日新聞とデイリースポーツによると、JRA (日本中央競馬会) は6月30日(UTC+9)、勝ち馬投票券のうち、それぞれの競馬場の最終から数えて4つのレース(1日12レース編成の場合、第9レースから第12レース)のみに限定して発売してきた「馬番号3連勝単式(3連単)」の馬券を、試験的に7月19日-9月7日開催の「JRAサマーステージ」(夏競馬 会場は函館札幌新潟小倉の4競馬場)期間中についてはこれを全開催レース(1日各会場あたり最大で12レースずつ)で発売することを発表した。なお、ウィンズ(場外発売所)梅田・京都の2会場だけは従前と同じく最終から数えて4レース限定とする。

毎日新聞によると、3連単はこれまで組み合わせが複雑になる関係で処理能力の問題があったことを考慮して、発売は最終から数えて4レースだけで行ってきた。毎日新聞の別記事(スポーツニッポンからの引用)によると、今回の3連単全レース発売は「サマーステージ」期間の2ヶ月限定で行うが、前半の1開催の終了時点での状況を見て秋競馬以後の継続実施も検討されるという。日刊スポーツによると、JRAの斉藤茂広報担当理事は大阪市内での報道記者会見で、「(発売に)問題がなければ当然先に繋がるだろう」と本格的な3連単全レース発売に含みを持たせるコメントをしている。

また日刊スポーツによると、JRAはレース全体の売り上げが低迷傾向にあり、6月最終週の段階でも前年度(2007年)の同時期と比べて97.8%(-2.2%相当の減少)の売り上げに留まっている。特に3連単を発売しない前半8レースの馬券売り上げは全体の25%にしか過ぎないという現状もある。更に3連単の2008年上半期(6月15日)までのシェアは、前半8レースの分を含めた全体で30%。また後半4レース限定でのシェアを見ると40.7%となり、斉藤理事は「思った以上に支持率が高く、お客様から(全レース3連単発売の)要望が一番多かった」として、ファンの要望を受け入れる形での3連単全レース発売である事を明らかにしている。

またこの3連単の全レース発売へ向けた動きは地方競馬にも広がりを見せつつあり、netkeiba.comとラジオ日経によると兵庫競馬組合は7月21日から、岩手競馬組合も地元での開催分発売は7月12日から、また岩手競馬組合の発売所での他地区場外発売(但し当該レースで3連単が発売されていない主催者のレースは除く)も7月15日以後全レース発売を行う。

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