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2014年の第93回凱旋門賞はトレヴの連覇 - 3連覇も視野に

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2014年10月12日】

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ウィキペディア第93回凱旋門賞に関する記事があります。

フランス現地時間の10月5日(日)16時30分(UTC+1)にロンシャン競馬場凱旋門賞(Qatar Prix de l'Arc de Triomphe)が行われ、トレヴが勝利した[1]。凱旋門賞は今回で93回目を数える。トレヴは昨年2013年に続いて凱旋門賞で勝利したことにより、1977年と1978年にアレッジドが制して以来の36年振りとなる連覇記録を達成した[2]。なお凱旋門賞の連覇は、凱旋門賞史上で6頭目の達成となる[3]。なお、今回の凱旋門賞には51,208人の観客によって観戦された[4]

トレヴの力量評価

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今回トレヴが連覇を果たしたが、昨年は2着オルフェーヴルに5馬身差で圧勝してみせた実績を誇るトレヴの、凱旋門賞前の下馬評は決して芳しいものではなかった[2]。今年初戦となるガネー賞では2着、プリンスオヴウェールズステークスで3着、凱旋門賞の直前9月14日に行われたヴェルメイユ賞では4着と、誰の目から見てもトレヴのパフォーマンスは出走するたびに下降線をたどっており、ヴェルメイユ賞の直後には競馬ファンの間でトレヴの引退説すら囁かれていた。このような状況下では実力を評価をされる気運が生まれるはずもなく、凱旋門賞当日の単勝人気は7番人気の15倍にまで評価を落としていた[2]。トレヴが勝利を飾った瞬間、ジャルネ(en:Thierry Jarnet)騎手は「これは魔法だ」とつぶやきながら感涙に浸った。ヘッドマーレック調教師もジャルネ騎手と同じく涙をこぼして勝利の味を噛み締めた[3]

日本勢には厳しい評価も

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今回、日本馬はゴールドシップジャスタウェイハープスターの3頭が出走したが、3頭とも上位へたどりつくことはなかった[1]。今回の凱旋門賞は現地のロンシャン競馬場へ約6,000人の日本人ファンが集った[5]。さらに各競馬場でパブリックビューイングが企画され、東京競馬場では2,323人、京都競馬場には1,252人、新潟競馬場は1,229人のファンが凱旋門賞を観戦した[6]。しかしながら集まったファンの望みは叶えられなかった[6]

日本勢に対しては結果よりも、むしろ凱旋門賞に挑む姿勢に対して批判が交わされた[7]。フランスの競馬専門紙「パリ・チュルフ」紙では日本馬3頭の総論を「外を回すだけの消極的な騎乗になった。戦略が足りなかった」と日本勢のレース運びを批判した[7]。ヘッドマーレック調教師からも「ハープスターの末脚は凄かった。でも、あれだけ外を回っては厳しい」とコーナーワークについての指摘が挙がり、ジャルネ騎手からは「こちらのレースは戦略が大事。流れ、展開を読めないと勝てないんだ」と発言し、日本勢のレース運びを評価する声が地元フランス勢から出る事は無かった[7]。ジャルネ騎手はさらに日本馬の凱旋門賞に対しての臨戦過程についても言及し「ロンシャンは特殊な競馬場。やはりそこを走った経験は非常に大事」と、挑戦する関係者に向けて現地ロンシャン競馬場のステップレースに出場させて、レース運びを競走馬に体感させることの重要さを訴えた[7]。さらに「パリ・チュルフ」紙は日本勢の総括を「親日派のペリエが、スタンドで観戦していたよ[注釈 1]」と締めており[7]、当記事の情報源「Sponichi Annex」ではもっとやるべきことがあったのではないかと解釈し、「このままでは引き下がれない」と文面を締め括った[7]

さらなる挑戦

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トレヴは凱旋門賞の翌日に、競走馬を引退して繁殖馬となることをオーナー側のアルシャカブ・レーシングが表明していた[8]。しかしトレヴの引退を撤回して凱旋門賞で3度目の制覇を目指す急転直下の決定が、11日付のレーシング・ポストにより報じられた[8]。凱旋門賞を3連覇した競走馬は現在に至るまで存在せず、未知領域へのチャレンジとなる[8]。とは言え、トレヴはまだ凱旋門賞を走り終えた直後でもあり、当面はトレヴの生まれ故郷であるケネイ牧場で休養を取ることとなる[8]

注釈

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  1. 現時点(2014年10月12日)でペリエ騎手に対して、凱旋門賞の騎乗オファーの有無について伝えているメディアは無し。

情報源

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  1. 1.0 1.1 凱旋門賞(G1)の結果』 — 日本中央競馬会, 2014年10月6日
  2. 2.0 2.1 2.2 合田直弘第93回 凱旋門賞 レース回顧』 — 中央競馬ピーアール・センター, 2014年10月6日
  3. 3.0 3.1 トレヴ、復活の2連覇』 — 時事通信, 2014年10月6日
  4. 沢田康文 『フランス現地リポート』 — 中央競馬ピーアール・センター, 2014年10月9日
  5. 沢田康文 『フランス現地リポート』 — 中央競馬ピーアール・センター, 2014年10月5日
  6. 6.0 6.1 【凱旋門賞】PVはため息、東京競馬場に2000人超』 — スポーツ報知, 2014年10月6日
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 【凱旋門賞】地元メディアは日本馬に辛口 トレヴ鞍上ジャルネも苦言』 — スポーツニッポン, 2014年10月7日
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 トレヴ 引退撤回へ!凱旋門賞史上初V3狙うと英紙報道』 — スポーツニッポン, 2014年10月12日

外部リンク

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