2010年までにすべての患者に治療を—国連エイズ特別総会

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【2006年6月3日】

総会が開かれた議場(資料、2003年)
世界各国のエイズ感染者数(資料)

2001年以来5年ぶりで5月31日から6月2日まで行われた国際連合エイズ特別総会[1][2]は、2日、ローラ・ブッシュアメリカ合衆国大統領夫人などが演説を行った後に政治宣言を採択して閉幕した。[3][4]

政治宣言では、2010年までに、すべての患者が必要な予防や治療を受けられることを目標とした。また、年間200億ドルから230億ドルと見られる国連エイズ合同計画 (UNAIDS) による試算が明記されたが、費用の負担方法などについては、負担が期待される国々の反対により示されなかった。[5][4] このため、一部のエイズ支援団体からは、援助目標の設定が行われなかったことについて批判する声明が発表された。[1]

5月26日、アラバマ大学などの研究チームは、エイズウイルス1型 (HIV1) の起源がカメルーンチンパンジーであると、サイエンス誌に発表した。研究チームは、これまで調査したサルエイズウィルス (SIV) の中でもっともHIVIに近いウィルスがカメルーンのチンパンジーから発見されたためで、これが20世紀の初めにヒトに感染するウィルスになったと考えられるとした。[6]

UNAIDSは5月30日、2001年のエイズ特別総会での政治宣言の達成度について、若者に感染防止法を認識させる、母子感染を防ぐ治療を施すといった点について、大きく目標を下回ったことを報告した。[7]

日本では6月1日から7日までHIV検査普及週間が実施され、多くの自治体で検査を強化したり、イベントを開いたりしている。[8] 日本では、2005年の1年間における新たな報告は、HIV感染者832人、エイズ患者367人だった。[9]

出典[編集]

  1. 1.0 1.1 坂東賢治 『国連総会:全エイズ患者に治療を 対策費倍増を指摘−−特別会合』, 毎日新聞、2006年6月3日。
  2. 共同通信 『エイズとの戦い、誓い新た 米、HIV検査デー提唱 国連会合』, 西日本新聞、2006年6月3日。
  3. 『2010年までに包括的ケアを エイズ国連会議宣言』, 朝日新聞、2006年6月2日。
  4. 4.0 4.1 長戸雅子 『国連エイズ特別総会 政治宣言採択し閉幕』, 産経新聞、2006年6月3日。
  5. 中前博之 『エイズ対策に数値目標・国連特別総会』, 日本経済新聞、2006年6月3日。
  6. 『HIVの起源、カメルーンのチンパンジーと特定』, 朝日新聞、2006年5月25日。
  7. 『エイズ対策費、4年で4倍に 世界総額、国連報告』, 朝日新聞、2006年5月31日。
  8. 『平成18年度HIV検査普及週間の実施について』, 厚生労働省、2006年5月29日。
  9. 池田孝昭 『東京都内、HIV感染最多 昨年417人』, 朝日新聞、2006年6月3日。