2009年のビール類国内出荷シェア キリンビールが9年ぶりに首位奪還
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【2010年1月16日】
ビール大手企業5社が1月15日(UTC+9、以下同様)に発表した2009年のビール類(発泡酒・第三のビールを含む)出荷量の国内市場シェアで、キリンビールが37.7%を獲得し、9年ぶりに首位に立った。2008年1位のアサヒビールとの差は0.2ポイントだった[1][2]。
景気の低迷を受けた消費者の節約志向の高まりによって第三のビールに人気が集中したことから、キリンが有する第三のビールのトップ商品が好調に推移し、首位交代に至った[1][2]。シェア3位は2年連続でサントリー酒類(12.3%)が獲得、サッポロビール(11.7%)が続いた[2]。
ビールの年間出荷量は、少子化に伴う市場縮小や若者世代のビール離れ、さらに夏場の天候不順などが影響し、前年比2.1%減の4億7250万ケースとなり、統計を開始した1992年以降の最低水準を5年連続で更新した[1][2]。
酒類別統計では、ビールが前年比6.7%減、発泡酒が前年比15.6%減となったのに対し、第三のビールは前年比21.4%増となり[1]、各社の第三のビール主力商品が過去最高の年間販売数を記録するなど[2]、ビール商戦の主戦場が安価な第三のビールに移っていることが鮮明になった[1]。キリンビールは、『のどごし〈生〉』をはじめとする第三のビールが前年比19.5%増となった[2]。
出荷量1位となったことを受け、キリンビールの松沢幸一社長は15日、記者団に対して「第三のビール『のどごし〈生〉』や、リニューアルしたビール『一番搾り』など、それぞれのジャンルに強い商品があった」とコメントした[3]。
情報源
[編集]本ニュースは「日本経済新聞」と「共同通信」、「スポーツニッポン」の以下の報道を情報源としている。
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 NIKKEI NET 『キリン、9年ぶり首位 09年のビール系出荷量』 — 日本経済新聞社, 2010年1月15日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 47NEWS 『キリンが9年ぶり首位奪還 09年のビール国内シェア』 — 共同通信社, 2010年1月15日
- ↑ Sponichi Annex 『首位奪還のキリン社長「各ジャンルで強い商品」』 — スポーツニッポン新聞社, 2010年1月15日