H2Aロケット42号打ち上げ成功
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【2020年7月20日】
アラブ首長国連邦の火星探査機を搭載したH2Aロケットが、アラブ首長国連邦が開発した火星探査機「HOPE」を載せて、20日午前6時58分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ成功した[1][2]。H2Aロケット42号機は、当初は今月15日に打ち上げられる予定だったが悪天候のため、20日に延期されていた[2]。
ロケットは補助ロケットや1段目等を切り離しながら上昇をしていき、打ち上げからおよそ1時間後の午前8時前に高度430キロ余りで探査機を予定どおり切り離され、打ち上げに成功した[1]。
HOPEはムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターが開発した[3]。一方で、このロケットは打ち上げを行う三菱重工業が、アラブ首長国連邦から4年前に打ち上げを受注して準備を進めてきたもので、三菱重工業が海外から受注した人工衛星をH2Aロケットで打ち上げるのは今回で4回目である[1]。また、アラブ首長国連邦の探査機は40号機の観測衛星に続き2回目である[4]。ちなみに、H2A打ち上げは36回連続で成功し、成功率は97.6%となった[4]。
火星探査機の打ち上げは今回が初で、火星には2021の年2月に到着を予定している[5]。
HOPEは来年2月に火星を回る軌道に入り[6]、火星大気の温度や水蒸気、ちりなどを観測する予定である[7]。 HOPEはまた、火星の大気の観測を主な目的とする探査機で、火星の下層大気における気象の変化と上層大気からの水素と酸素の流出を観測する[5]。
脚注
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- ↑ 1.0 1.1 1.2 『H2Aロケット打ち上げ成功 UAEの火星探査機を分離』 — NHK, 2020/07/20
- ↑ 2.0 2.1 『H2Aロケット42号機打ち上げ UAEの火星探査機を搭載』 — NHK, 2020/07/20
- ↑ 『先端部にリング状の雲…三菱重工業がH2Aロケット打ち上げ アラブ首長国連邦の探査機搭載』 — 東京新聞, 2020/07/21
- ↑ 4.0 4.1 『H2Aロケット打ち上げ成功 UAEの探査機を軌道投入』 — 朝日新聞, 2020/07/20
- ↑ 5.0 5.1 『H-2Aロケット42号機打ち上げ実施。UAEの火星探査機「HOPE」を搭載』 — sorae, 2020/07/20
- ↑ 『火星に生命いるかも 米国やUAE、夏に探査機打ち上げ』 — 朝日新聞, 2020/07/26
- ↑ 『H2Aロケット打ち上げ成功 UAEの探査機を軌道投入』 — yahoo, 2020/07/26