高校の必修漏れ、41都道府県に
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【2006年10月28日】
高等学校の必修漏れは、28日までの調査で41都道府県にわたっていることが、わかった。
必修漏れがある高校は、朝日新聞の調べで404校、毎日新聞の調べで403校となっており、いずれも41の都道府県で必修漏れが見つかっている。日本経済新聞によれば、島根県では公立高校の45.2%にあたる19校、岩手県では公立高校の39.2%にあたる31校、長野県では公立高校の30.7%にあたる28校で必修漏れがみつかった。
読売新聞によれば、未履修の必修科目がある生徒は、総計で8万6,000人を超えた。
読売新聞によれば、福島県の富田孝志教育長は、福島県立福島高等学校の校長時代に、また長野県の山口利幸教育長は、長野県長野高等学校の校長時代に、静岡県の遠藤亮平教育長は静岡県立静岡高等学校の校長時代に、それぞれの学校で必修漏れがあった。
中高一貫教育の水戸市の私立茨城高等学校では、世界史Bの授業を中学3年で履修していたが、これも必修漏れに当たると茨城県教育委員会は判断した。
安倍晋三首相は27日、救済策の検討をするよう、伊吹文明文部科学相に指示をした。公明党は、27日、与党教育再生協議会で、北側一雄幹事長が、生徒の負担軽減、原因の究明、学習指導要領の見直しを検討すべき課題とした。
関連項目
[編集]出典
[編集]- 『必修漏れ、41都道府県の404校に 政府は救済策検討』 — 朝日新聞, 2006年10月28日
- 高山純二、佐藤敬一、川崎桂吾 『履修不足:全国7万人超 虚偽報告、文科省調査で97校』 — 毎日新聞, 2006年10月28日
- 『公立高の履修漏れ286校、全体の7%に』 — 日本経済新聞, 2006年10月28日
- 竹島一登 『履修不足:政府の救済措置検討、難しい対応迫られる』 — 毎日新聞, 2006年10月28日
- 立上修 『履修不足:世界史B、中3年で履修…中高一貫の私立茨城高』 — 毎日新聞, 2006年10月28日
- 菊谷隆 『高校履修不足:新たに4県立高判明 県教委黙認の疑いも /福島』 — 毎日新聞, 2006年10月28日
- 『政府が生徒救済策検討 首相『学校側に原因』』 — 東京新聞, 2006年10月28日
- 『高校「履修」漏れ問題 生徒に責任なし』 — 公明党, 2006年10月28日
- 『41都道府県で8万人超が要補習、200回以上も5校』 — 読売新聞, 2006年10月29日
- 『3県教育長、高校長時代から必修逃れ「黙認」』 — 読売新聞, 2006年10月29日