香川県知事選-2014年
【2014年9月2日】
8月31日に香川県知事選挙が行われた[1][2]。任期満了に伴うもので、即日開票の結果、無所属現職の浜田恵造氏(自民党・公明党・社民党、民主党香川県連=推薦)が、2回目の当選を果たした[1][2]。
今回の選挙戦で浜田氏の対立候補として、無所属新人の共産党香川県委員会書記長を務めている河村整氏が4万4023票を得票した[2]。対して浜田氏は22万3846票を獲得して5倍以上の格差を付け8市9町全てを制して、有権者からの圧倒的な支持を示して決着した形となる[1]。開票からほどなくして浜田氏の再選確定が明らかとなり、浜田氏の事務所では「万歳三唱」が行われ勝利の勝ち鬨があがった[1]。今回当選した浜田氏は四国新聞の取材に対し「再び知事として選んでいただき、大変光栄に思うとともに、重責に身の引き締まる思い。県民本位の県政をさらに徹底し、「成長する香川」「信頼・安心の香川」「笑顔で暮らせる香川」の実現のために、全身全霊で取り組んでいく。」とスローガンを掲げ、知事職へ臨む決意を新たにした[1]。
なお今回の投票率は、香川県知事選史上で2番目に低い33.60%にとどまった。40%割れは1986年から8回連続で推移しており、茨城県知事選(1975~2001年まで)の全国ワースト記録に並ぶ[2][3]。投票率が低迷している要因について四国新聞の分析では、主要政党の「相乗り」支持を受けている現職の浜田氏と、5回の国政選挙を経験した河村氏の争いの構図となり候補者に目新しさが無かったことをポイントとして挙げている。さらに四国新聞は政策に関しても際立った争点が浮かび上がることも無く今回の選挙で選択肢が絞られ、有権者の関心が高まらなかったことによるもの、と投票率が低迷した理由を解析している[3]。かつて香川県知事選の投票率は第1回となる1947年から1982年までは50%以上の投票率があった[3]。1978年に「保革激突」として争われた現職であった前川忠夫氏と自民党から出馬した新人の大野功統氏による香川県知事選投票率は81.99%にまで達し、現在に至るまでの最高記録となった[3]。1986年に入り1人の候補者に対して主要政党が「相乗り」する場面が見受けられるようになってから投票率は急落していった、と四国新聞は分析している[3]。
投票率とは別に、今回の選挙戦は高松市にとって全く別の争点があった。2013年に行われた参議院選挙の際に起こった、高松市職員による不正開票事件である[1][注釈 1]。高松市の選挙管理委員会が講じた再発防止対策として、開票所へビデオカメラを設置して不正行為の監視を行った。更なる対策として、「コンプライアンス担当」という名目で高松市の幹部職員を配置させ「お目付け役」として機能させた。ここまで踏み込んだ対策は当然ながら過去には無かったことである。対策を万全に採ったうえで選挙管理委員会は職務を果たした[1]。
注釈
[編集]- ↑ 高松市職員による不正開票事件については、wikipedia記事の「参議院選白票水増し事件」を参照。
情報源
[編集]<references>