霧島山の新燃岳で小規模な噴火
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【2008年8月27日】
日本の気象庁によると22日16時34分 (UTC+9)頃、鹿児島県と宮崎県の境界部にまたがる[1]霧島山の新燃岳で、小規模の噴火が発生した。[2]同庁ウェブサイトの説明では、今回の新燃岳噴火は1991年に発生した小規模な噴火以来となる[1]。
同庁の発表によると、新燃岳では同月19日から火山性地震が多く観測(22日19時までに261回)されており、22日16時34分 (UTC+9)に振幅の大きな火山性微動を初めて観測した[3]。これに伴い、同庁では17時15分に火口周辺警報を噴火警戒レベル2の火口周辺規制へ引き上げていた[4] 。また、北東部の宮崎県小林市などで降灰が確認されたとしている[3]。
共同通信は小林市などが登山口へ登山禁止の看板を設置したことを伝えた[5]。
福岡管区気象台によると、24日に上空からの現地調査が行われ、火口内の西部に新しい火孔、南部に新しい噴気孔が確認された。また、山体の西斜面に新しい割れ目と22日の噴火による噴石が確認された[6]。
火山性地震回数の推移は以下の通り。
- 19日: 81回
- 20日: 167回
- 21日: 183回
- 22日: 312回(16時34分に噴火)
- 23日: 99回
- 24日: 50回(速報値)
- 25日: 40回(速報値)
- 26日: 12回(速報値)
(データ出典:福岡管区気象台・鹿児島地方気象台、2008年8月27日(UTC+9)時点。[7])
出典
[編集]- ↑ 1.0 1.1 『気象庁|霧島山』 — 気象庁, 2008年8月23日(UTC+9)閲覧
- ↑ 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 『火山の状況に関する解説情報(霧島山(新燃岳)第2号)平成20年8月22日18時05分』 — 気象庁, 2008年8月22日18時05分(UTC+9)
- ↑ 3.0 3.1 福岡管区気象台(火山監視・情報センター)・鹿児島地方気象台 『霧島山の火山活動解説資料』 — 気象庁, 2008年8月22日23時00分(UTC+9)
- ↑ 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 『噴火警報(火口周辺)(霧島山(新燃岳))平成20年8月22日17時15分』 — 気象庁, 2008年8月22日17時15分(UTC+9)
- ↑ 47NEWS 『霧島山が小規模噴火 降灰、警戒レベル引き上げ』 — 共同通信, 2008年8月22日20時28分 (UTC+9)
- ↑ 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 『霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料』 — 気象庁, 2008年8月24日22時30分(UTC+9)
- ↑ 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 『霧島山(新燃岳)噴火関連情報(2008年8月〜)』 — 気象庁, 2008年8月27日閲覧(UTC+9) - 19日~23日までは「霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料」(24日22時30分発表分)、それ以降は「火山の状況に関する解説情報」の 第6号~第8号。
外部リンク
[編集]- 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 『火山の状況に関する解説情報(霧島山(新燃岳)第1号)』 — 気象庁, 2008年8月21日16時10分(UTC+9)
- 霧島山火山監視映像(大浪池より望む)(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局-蓄積映像表示)
- 噴火から1週間の霧島山・新燃岳の映像 2008年8月28日(TVJAN)