野村證券でインサイダー取引疑惑 中国人ら3人逮捕

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
野村證券本店 (参考資料、東京・中央区、2006年5月撮影、GFDL)

【2008年4月24日】

日経新聞や産経新聞によると、野村證券インサイダー取引が行われたとされる事件で、東京地方検察庁特捜部は4月22日 (UTC+9)、野村證券の内部情報を基として市場に上場している会社の株式を購入した金融商品取引法 (証券取引法改め) 違反の容疑で野村證券香港法人の中国人社員・レイ・ユ容疑者 (30歳) ら3人を逮捕した。日経新聞によると、野村證券はレイ容疑者は同日に懲役解雇。

日経新聞によると、他に逮捕されたのは中国人の会社員・蘇春光 (37歳、市川市) と、同じく中国人の留学生・蘇春成 (25歳、京都市) 各容疑者である。後者2名は実兄弟である。

日経新聞や産経新聞によると、レイ容疑者が野村證券の企業買収などを担当する部署にいた2007年4月ごろ、仕事上知り合った富士通の株式交換の内部情報を基として富士通の関連会社の株式を購入。合計で21の株式の銘柄を売買・4000万円前後の利益を得たとされている。

日経新聞の別記事によると、野村證券の親会社・野村ホールディングスの渡部堅一社長はこの事件を受けて4月22日に会見し、レイ容疑者を同日付で解雇処分とした事を発表するとともに、「証券市場を扱うものとしてこの事件が起きて申し訳ない」と謝罪した。

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