近鉄花園ラグビー場を東大阪市に無償譲渡へ
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【2014年7月9日】
東大阪市は7月3日、近鉄花園ラグビー場の施設を2015年4月をめどに近畿日本鉄道(近鉄)から無償譲渡を受けることで合意したことを明らかにした[1]。
今回譲渡されるのは第1グラウンドや練習場などで、同市議会で譲渡が承認されると今後耐震診断や改修へ向けた作業に取り掛かり、名称も「東大阪市花園ラグビー場」と改める[2]。スタジアム名称については、近鉄側が命名権を取得して「近鉄」の名前を残すことにこだわっていたが、東大阪市側が「東大阪」の名前を入れるように希望したため、上記の名称となったとしている[1]。
東大阪市によると、日本で行われる2019年ラグビーワールドカップ選手権の同地での開催に向けて、施設の改修や敷地の買取りを予定しているが、費用が多額になるため、国などに財政的な支援を求めていく方針である。現在のラグビー場は1928年に基礎が作られ、老朽化が著しいため、耐震補強工事を行う必要がある。東大阪市は同市議会の議決を得次第、耐震工事へ向けた調査を行う方針としているが、耐震調査の結果によっては改修費用がさらに膨らむ恐れもあるとしている[3]。
東大阪市は老朽化したスタンドなどの改修・耐震補強のほか、W杯を誘致するに必要な大型映像装置やナイター用照明塔についても整備するとともに、ラグビー場周辺も公園として整備するなど、国などの財政支援を受けての改修を計画している[4]。
野田義和東大阪市長は、記者会見で「全国や世界に向けて発信していける施設として、W杯誘致に弾みがつく」と述べている[1]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 1.2 新宮達 『花園ラグビー場:東大阪市に譲渡…近鉄と合意』 — 毎日新聞, 2014年7月3日
- ↑ 『花園ラグビー場、譲渡で合意=近鉄から東大阪市へ、W杯誘致目指す』 — 時事通信社, 2014年7月3日
- ↑ 大宮司聡 『大阪)花園ラグビー場、東大阪市が改修へ 支援不可欠』 — 朝日新聞, 2014年7月4日
- ↑ 『花園、来春にも東大阪市に譲渡 ラグビーW杯へ改修』 — 朝日新聞, 2014年7月3日