訃報 立松和平氏 - 作家 『遠雷』で野間文芸新人賞

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
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【2010年2月11日】

『遠雷』『道元禅師』などの小説で知られ、環境保護活動テレビ番組への出演でも親しまれた作家立松和平(たてまつ・わへい、本名:横松和夫=よこまつ・かずお)氏が2月8日午後5時37分(UTC+9)、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。62歳だった[1][2][3]

宇都宮市出身[1][2][3]早稲田大学在学中に小説の執筆を始め、1970年に「途方にくれて」でデビュー[2]。1971年の大学卒業後[3]宇都宮市役所勤務などを経た後[1][2][3]文筆活動に専念[1]都市化する農村に生きる若者たちを描いた1980年の小説『遠雷』で野間文芸新人賞を受賞した[1][3]

曽祖父が足尾銅山で働いていたことが縁で『毒-風聞・田中正造』を執筆、1997年に発表。同書により毎日出版文化賞を受賞[3]。後年は仏教に傾斜し、2007年の『道元禅師』で泉鏡花文学賞親鸞賞を受賞した[1][2][3]

このほか、世界各地を旅行して作品を発表した[1]。また、テレビ朝日報道番組ニュースステーション」への出演、環境保護に関しての積極的な取り組みなど[2]、行動派の作家として知られた[1]

1993年には、雑誌連載中であった小説『光の雨』の一部が元連合赤軍幹部・坂口弘死刑囚の手記と酷似しているという指摘を受け、謝罪した。その後『光の雨』を全面的に改稿し再発表[1][3]高橋伴明監督により映画化された[3]

今年1月中旬より体調を崩して入院[1][3]。精密検査により解離性大動脈瘤と診断され手術を受けるが、手術成功後2週間以上眠ったままの状態であった[3]。昨年12月に、全集『立松和平全小説』全30巻の刊行が始まっている。完結は2年後、2012年の予定。[2][4]

情報源[編集]

本ニュースは「共同通信」と「時事通信」、「東京新聞」の以下の報道および立松和平事務所ウェブサイトを情報源としている。

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 47NEWS 『作家の立松和平さん死去 小説「遠雷」、環境保護活動も』共同通信社、2010年2月9日。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 時事ドットコム 『立松和平さん死去=小説「遠雷」「道元禅師」など』時事通信社、2010年2月9日。
  3. 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 TOKYO Web 『立松和平さん死去 62歳 小説『遠雷』、環境活動も』東京新聞社、2010年2月10日。
  4. 『立松和平全小説』立松和平事務所、2010年2月16日14:28アクセス。