訃報 小田実氏
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【2007年7月30日】 中日スポーツ、デイリースポーツによると、作家で平和・反戦運動家として知られた小田実(おだ・まこと)さんが7月30日日本時間午前2時5分、胃がんのため東京都内病院で死去した。75歳。中スポによると、小田さんは4月に末期がんを発表し闘病生活に当たっていた。
両紙によると、小田さんは大阪市出身。東京大学大学院時代の1958年にフルブライト留学生の制度でアメリカに渡り、ハーバード大学大学院留学。その後海外への旅行体験をまとめた著書「なんでも見てやろう」を著し、ベストセラーになる。
帰国後鶴見俊輔さんらと「ベトナムに平和を!!市民連合」という団体を結成し、ベトナム戦争反対運動のリーダー格として活躍した他、阪神淡路大震災の生活再建支援法制定を訴えたり、「九条の会」結成など社会運動家として知られた。作家としては1988年発表の小説「HIROSIMA」において「アジア・アフリカ作家会議・ロータス賞」、1997年の「アボジを読む」で「川端康成文学賞」などを獲得している。
出典
[編集]- デイリースポーツonline 『作家・小田実氏死去』 — デイリースポーツ, 2007年7月30日
- CHUNICHI Web 『小田実さんが死去 75歳、4月に末期がん公表』 — 中日スポーツ, 2007年7月30日