訃報 ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏 - ドイツの指揮者 NHK交響楽団桂冠名誉指揮者
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【2013年2月26日】
ドイツを代表する指揮者のひとり[注釈 1]で、NHK交響楽団での指揮などで日本でも人気を博した[注釈 2]ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏が2月22日(UTC+1)、同国南部バイエルン州[注釈 3]グラッサウの自宅で死去した。89歳だった[1][2][3]。
サヴァリッシュ氏がかつて20年にわたり音楽総監督を務めていたバイエルン国立歌劇場が2月24日に発表した[3]。
1923年ミュンヘン生まれ[2]。早くから才能を認められて[1]、1947年にアウクスブルク市立歌劇場でデビューを果たす[2]。1957年から1962年までバイロイト音楽祭の指揮を行った[1]。1971年から1992年にかけてバイエルン国立歌劇場の音楽総監督を務め[2]、ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスらによるドイツ・オペラ作品の公演で評価された[1]。1993年から2003年には米国フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務めた[2]。
また歌曲伴奏などでピアニストとしても活動し、バリトン歌手のフィッシャー=ディースカウ氏らとの共演によるドイツ歌曲の演奏で知られている[1]。
日本との関係としては、1964年に初めてNHK交響楽団の指揮を行い[2]、以降もバイエルン歌劇場の公演などでしばしば来日[1]。NHK交響楽団からは桂冠名誉指揮者の称号を贈られている[1][2]。
バイエルン国立歌劇場では、ジュゼッペ・ヴェルディ生誕200周年記念公演として予定されていた2月25日のズービン・メータ氏指揮による「レクイエム」の演奏を、サヴァリッシュ氏の追悼公演として開催した[3]。
注釈
[編集]情報源
[編集]本ニュースは「朝日新聞」「共同通信」および「AFP」の以下の報道を情報源としている。