訃報 トニー・ザイラー氏
表示
【2009年8月26日】
毎日新聞・朝日新聞によると、1956年のコルティナダンペッツォオリンピックで史上初のアルペンスキー三冠王(回転・大回転・滑降)となり、後に映画俳優としても活躍したオーストリア人のトニー・ザイラー氏が8月24日(UTC+2、以下同様)死去した。73歳だった[1][2]。同氏の地元であるオーストリア・キッツビューエルのスキークラブが、「長期の闘病生活の末に亡くなった」と伝えた。死因は公表されていない[1]。
キッツビューエル生まれ。1956年のコルティナダンペッツォオリンピックで男子の大回転・回転・滑降の各競技で金メダルを独占した[2]。なお、この時には回転競技で日本の猪谷千春氏が銀メダルを獲得し、日本人初の冬季オリンピックでのメダル獲得者となっている[1]。1958年の世界選手権でも大回転・滑降などで金メダル、回転で銀メダルを獲得した[2]。
1959年に引退し、以降は俳優や歌手として活躍。映画『黒い稲妻』(1958年)や『白銀は招くよ!』(1959年)、日本映画『銀嶺の王者』(1960年)などに出演した。国際スキー連盟のアルペン部長なども務め、1985年には国際オリンピック委員会からオリンピックオーダー(功労賞)を授与された[1][2]。
地元メディアによると、近年は脳腫瘍などを患い、闘病生活を続けていたという[2]。
情報源
[編集]各情報源の日時はUTC+9。