沖縄の伝統競馬「ンマハラシー」が復活後5回目の大会を開催
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【2014年3月4日】
2014年3月2日、沖縄県沖縄市にある「沖縄こどもの国」で、琉球伝統競馬である「ンマハラシー」が開催された[1][2]。「ンマハラシー」は琉球王朝時代から1943年(昭和18年)まで続いていた伝統競馬であり[1]、一旦は開催が途絶えていたが、2013年に約70年ぶりとなる復活を果たした[1]。復活後は今回で5回目の大会となる[1][2]。今回は31頭が出走[1][2]、復活後最大の出走数となった[2]。在来馬のヨナグニウマも出馬した[2]。
騎手は「知花花織」という衣装を身につけ、出走する馬にも装飾が施され観客の目を楽しませた[1][2]。「ンマハラシー」は左前脚と左後脚、右前脚と右後脚を同時に前に出す「側対歩」によって競走が行われる[1]。出走馬は2頭ずつ対戦し、コースを折り返す形で走り、ゴールするまでのリズムを比べ合った[1]。
今回の「ンマハラシー」には31頭がエントリーし[1]、久米島馬牧場から出場した雑種の「シンノスケ」が初優勝した[1]。「シンノスケ」は前回12月に行われた大会にも出場した経験を持ち[1]、久米島町に在住している乗り手は「想像以上の結果を出してくれた」と愛馬の成果を喜んだ[1]。今回審判長を務めた95歳の男性は、かつて沖縄中の馬場を回った経験を持ち、今回の「ンマハラシー」で戦前の雰囲気が再現されてきたと語り、伝統の復興に希望をのぞかせた[2]。