札幌でも構造計算書偽装発覚
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【2006年3月9日】 読売新聞や朝日新聞などの報道によると、札幌市が同市内の2級建築士が構造計算した物件の一部に「構造計算書の偽装を行った」ことを認める発表があった。札幌市の発表によれば、33件の物件に構造計算書の偽装の疑いがあり、札幌市の建築確認分16件のうち、建築士が偽装を認めた6件について、日本建築構造技術者協会北海道支部(JSCA)に再計算を委託し、検証しているが、3月6日現在5棟で偽装が確認されたと発表した。
日本経済新聞や読売新聞によれば、マンションなど大規模建築物の構造計算は1級建築士が行うか、2級建築士が行った計算を1級建築士がチェックしなければならない。このため、国土交通省が建築士法や建築基準法違反の疑いで刑事告発するよう北海道や札幌市に要請しているという。
北海道新聞によれば、元請け業者が下請けである2級建築士に構造計算を発注する際、建築士の資格を確認していなかったことを認めている。
出典
[編集]- 『札幌市の2級建築士、33棟耐震強度偽装の疑い』 — 読売新聞, 2006年3月7日
- 『札幌の2級建築士、33棟の偽装認める 市、5棟で確認』 — 朝日新聞, 2006年3月7日
- 『札幌のマンション5棟で耐震偽装・28棟にも疑い』 — 日本経済新聞, 2006年3月7日
- 『大型建物構造設計「2級」資格なし、国が告発求める』 — 読売新聞, 2006年3月7日
- 『札幌耐震偽装 広がる疑心暗鬼 市、偽装物件公表せず』 — 北海道新聞, 2006年3月8日
- 『「二級と知らず」 浅沼氏の資格、元請け未確認 耐震偽装』 — 北海道新聞, 2006年3月8日
- (PDFデータ) 『市内マンション等における構造計算書の偽装について』 — 札幌市, 2006年3月7日
- 『札幌市から報告された構造計算書の偽装について』 — 国土交通省, 2006年3月7日