日本の雪による死者、84人に
【2006年1月14日】
朝日新聞は13日(日本時間、UTC+9)、この冬の日本の大雪による死者の数が84人になったと、集計結果を発表した。北は北海道から、西は山口県までの広い範囲で犠牲者が出ている。
13日、山形県大石田町で75歳の男性が雪下ろし中の事故で亡くなったほか、鳥取市の77歳の男性が雪に埋もれているのが発見され、病院で亡くなった。また、北海道恵庭市では、21歳の男性が除雪中のロータリー車にひかれて亡くなった。
朝日、読売新聞によると、新潟県津南町と、長野県栄村では、13日、国道405号が午後2時から5時まで一時的に開通し、孤立していた村落の住民が買い物などに出かけた。長野県栄村は、新潟県津南村との間を結ぶ国道405号がほとんど唯一の交通機関である。
読売によると、13日午前11時45分頃、長野県白馬村で大雪のため停電があり、白馬岩岳スキー場のリフトとゴンドラが、スキー客計99人を乗せたまま動かなくなった。午後1時49分には完全に復旧した。
読売によると、国土交通省は13日、26の道府県、政令指定都市に対して、道府県道などの除雪費として169億円を緊急配分することを決めた。朝日によれば、北側一雄国土交通大臣は、10日、市町村に対しても、特例で除雪費用を補助する方針を明らかにしている。
3日の午後5時10分頃、新潟県南魚沼市で雪のために脱線し、およそ6時間に渡って後続の列車を含め乗客140人が車内に閉じこめられた東日本旅客鉄道(JR東日本)の上越線で、3日から一部区間で数日に渡って不通となるなど、新潟地区の鉄道に、不通区間が出た。14日も、上越線、只見線、米坂線、磐越西線、信越本線、大糸線、飯山線で、区間により一部運休、運転見合わせなどと成っている。
朝日によると、14日からは急に温かくなる見込み。気象庁は、北海道から徳島県、山口県までの地域の多くになだれ注意報を出した。
出典
[編集]- 『大雪の被害、死者84人に 高齢者目立つ』 — 朝日新聞社, 2006年1月13日
- 『新潟・津南町の国道通行一時許可、孤立解消』 — 讀賣新聞社, 2006年1月13日
- 『集落孤立、5日ぶりに一時解消 新潟・長野』 — 朝日新聞社, 2006年1月13日
- 『長野・白馬村で停電、スキー場の99人が宙づりに』 — 讀賣新聞社, 2006年1月13日
- 『国交省が除雪費169億円を緊急配分』 — 讀賣新聞社, 2006年1月13日
- 『市町村道にも特例で除雪費補助 北側国交相、方針示す』 — 朝日新聞社, 2006年1月10日
- 『寒波終息へ、雪崩を警戒 気象庁が見通し』 — 朝日新聞社, 2006年1月13日
- 『気象警報・注意報』 — 気象庁, 2006年1月13日
- 『大雪で脱線、上越線立ち往生…新幹線にも影響』 — 讀賣新聞社, 2006年1月4日
- 『豪雪ずしり 影響じわり』 — 讀賣新聞社, 2006年1月10日
- 『JR運転見合わせ相次ぐ』 — 新潟日報, 2006年1月12日
- 『列車運行情報サービス 信越エリア』 — 東日本旅客鉄道, 2006年1月14日